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29日から公告・縦覧始まる |
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| 完成した設楽ダム環境アセス書3分冊を説明する山内所長(中央) |
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設楽ダムの建設に向け、環境への改変負荷を最小限度にとどめる環境保全対策をまとめた「豊川水系設楽ダム建設事業環境影響評価書」が完成し29日、作成した国土交通省中部整備局(名古屋市、金井道夫局長)および設楽ダム工事事務所(新城市、山内博所長)など6カ所で公告・縦覧を始める。最終段階で、環境大臣および国土交通大臣の意見を踏まえ、工事中の環境対策を明記したほか、絶滅危惧(ぐ)種のクマタカなどについて建設後の事後調査まで義務付けた。93(平成5)年に調査を始めて以来14年の歳月を要し、約30億円を投じた。
設楽ダム工事事務所の山内所長らが26日、豊橋市役所市政記者室で会見し、概要や今後の流れについて説明した。同評価書はA4判で、3分冊に分かれ、約2550ページに及ぶ。
03年度から手続きに入り、翌04年11月に調査の範囲ややり方をまとめた「方法書」を作成して公告・縦覧。そこで得られた住民や関係町長、県知事の意見を踏まえ、設楽ダムを建設した場合の環境影響予測と必要な保全対策をまとめた「準備書」を作成。昨年6月に再び公告・縦覧し、同様に得られた意見を踏まえて「評価書原案」を作成し、環境、国土交通大臣の意見を取り入れて補正を加え、「評価書」として完成させた。
説明によると、準備書から評価書原案を作る過程で、知事意見などに基づき、2つ追加修正した。1つはダムの規模や事業目的をはっきりさせるため、ダムの容量配分図や関係写真を加え、明確化した。もう1つは、天然記念物・ネコギギなどの移植(動物4種、植物16種)に際し、移植先の生態環境についても予測調査の実施を加えた。
次に評価書原案から評価書に仕上げる段階で、大臣意見に基づき、新たに2つ付け加えた。1つは川向地区の粉塵(じん)対策などダム工事現場での環境対策について、努力目標から義務に書き換えて明確化した。もう1つはダム建設地に3ペアいる絶滅危惧種・オオタカなどについて、ダム建設中はもちろんのこと、建設後も事後調査を続け、マイナス影響が及ばないように義務付けた。
さらに貴重種の移植先として大名倉と八橋地内に湿地を設け、植物5種と動物1種の計6種を移植し、「環境教育の場」とする方針も示された。
公告・縦覧は7月30日までの1カ月間にわたって行われ、終了と同時に、すべての手続きが完了する。同事務所は年内を目標に設楽ダム基本計画を作るとともに、並行して補償基準を提示する。今年度内着工をめざす。山内所長は「これからが肝心。きちっと進めていきたい」と話す。
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