

 |
名鉄西尾・蒲郡線存続の道遠く |
 |

 |
大幅な赤字運営で路線の存続が危ぐされている名鉄西尾・蒲郡線。蒲郡、西尾、幡豆、吉良の沿線4市町が存続を前提に財政支援する方向で協議を続けているものの、各自治体とも厳しい財政状況に追い込まれていることに変わりがなく、十分な支援は期待できないとする見方が有力だ。住民の間でも存続を求める機運が盛り上がらず、先行きに暗雲が垂れ込めている。
名鉄によると、同線の2008年度の収益は約8億7000万円の赤字。仮に赤字分を沿線市町が負担すると乗客の減少が著しい区間を抱える蒲郡市は数億円を求められる。競艇の収益で大幅赤字の市民病院の経営をまかない、現状を維持するだけで新規事業に取り組む余力のない同市にとっては過酷な要求といえる。
市議会への取材でも、ある会派は多額の支援には賛成できないとし、別の会派も支援するとしても最大1億円との見解を示している。
同市では7月、自治会組織や老人クラブ、市PTA連絡協議会、学校関係者らを中心に利用促進を訴える市民応援団ができたが、アピール活動や必要性を説く精神運動にとどまる。
存続が不透明なのは、蒲郡・西尾間の同線の全長27・3キロのうち折り返し運転をしている蒲郡・吉良吉田間17・6キロの蒲郡線を切り離している名鉄の姿勢。吉良吉田駅ではホームが別で乗り継ぐ乗客はいったん改札を出なければならず、蒲郡線は前払いのカードを利用できない。社内的には同線の廃線を視野に入れ、バス化の準備を進めているとも伝わる。
来年2月には協議会としての具体案を出すことになっているが、沿線の行政や市町議会、住民、鉄道側の思惑の違いが大きく、混乱も予想される。
|
|

 |
 |
























|
 |