「姫街道」無電柱化事業始まる

街並みイメージ一新/防災や景観向上などへ高まる期待/豊川

2024/04/25

事業区間には電柱が立ち並び、電線が張り巡らされている(豊川市諏訪で)

 豊川市中心部の「姫街道」で、今年度から県による無電柱化事業が始まった。防災や交通安全、景観向上の観点でメリットが期待される。

 県東三河建設事務所道路整備課によると、工事箇所は通称「姫街道」と呼ばれる県道5号・国府馬場線の諏訪3地内など。交差点「諏訪橋西」から「警察署南」までの約1・1キロの歩道部で、地中を通る電線共同溝を整備することで無電柱化を実現する。

 まずはこの4月から、電線共同溝の整備に支障となる南側歩道下にある既設の水道管といった地下埋設物の移設工事に着手しており、ケーブルや引き込み管の工事、電線・電柱の撤去といった関連工事も含めて工期は5年を見込んでいる。

 無電柱化により、災害で電柱が倒れたり、電線が切れて垂れるといった危険がなくなる。車の運転手から歩道の見通しが良くなるほか、歩行者にとっても通行空間が広くなる。

 事業区間の付近には市役所や郵便局、複合施設プリオや市総合体育館のほか、市内でも交通量の多い交差点「体育館前」がある。電柱と電線がなくなることで、街並みのイメージがガラリと変わりそうだ。

 無電柱化法の施行を受けて、市が管理する道路では、すでにプリオ西側の市道諏訪三丁目5号線とJR豊川駅東口側の市道豊川駅東区画36号線の計約0・1キロで無電柱化されている。豊川稲荷の南側を通る市道前田豊川線の幸町~旭町の約0・29キロ区間でも2026年度までの着手を目指している。

無電柱化されたプリオ西側の市道諏訪三丁目5号線(同)

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事業区間には電柱が立ち並び、電線が張り巡らされている(豊川市諏訪で)

無電柱化されたプリオ西側の市道諏訪三丁目5号線(同)

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