エコで省エネ実現へ

2008/10/10

ココラフロントの屋上に設置した気象観測装置

 豊橋技術科学大学電気・電子工学系、滝川浩史教授グループは、サーラグループ(豊橋市、中村捷二代表)と共同で、豊橋駅前にオープンした新総合商業施設・ココラフロントで、エコ運転による省エネで省コストをめざす、コージェネレーションシステムのエコ運転制御に関する実証研究を開始した。産学が連携して研究目的のために、施設建設当時から、エネルギー計測設備だけでなく、需要と強い相関のある気象計測設備や、将来の省エネ運転のための制御設備を仕込んだ例は他になく、おそらく日本で初めてという。

 ココラフロントは16階建てのサーラタワーと、6階建てのガーデンサイトの2棟で構成。天然ガスを燃料とする最新のガスエンジン・コージェネレーションはじめガスボイラーなどのエネルギー供給設備を備えており、これらの最新鋭設備を低コストで運転し、省エネを実現しようという狙い。

 技科大と同グループは昨年、包括協定を結んでおり、その一環で共同研究に取り掛かった。

 ココラフロントが稼働する前に、日射量計や風向風速計などの気象計測器を複数個所に設置し、オープンと同時にデータ収集を開始した。

 来年以降、計測データを分析し、気象条件の変化や各施設の稼働状況などが及ぼす使用エネルギー量を把握した上で、翌日のエネルギー需要を予測するモデルを構築する。

 それにより、コージェネレーションシステムを省エネ、CO2排出削減、省コスト運転するモデルを構築し、省エネ効果をめざす。

 10年までの3カ年間計画で実証研究を続ける。その後、実用運転を可能にするコージェネレーションシステム制御装置はすでに設置されている。

 豊橋技科大内でも計測を続け、ココラフロントでの成果を多方面に役立てていく方針だ。ソフトとハードをパッケージ化し、トータルシステムとして完成をめざすとしている。

2008/10/10 のニュース

ココラフロントの屋上に設置した気象観測装置

有料会員募集

今日の誌面

きらり東三河

東三河学生就職NAVIリクルーティング

東三河学生就職NAVIリクrooting2025

高校生のための東三河企業情報サイト

税理士法人ひまわり

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP