2002/07/17
豊橋信用金庫(水野勲理事長)は、第48回「とよしん景況調査」をまとめた。それによると「当地区の景況は、後退傾向に歯止めが掛かりつつあり、今後は改善方向へ」という結果で景気もようやく上向きに転じたようだ。
調査は、同金庫取引先585社を対象に4月から6月の今期実績と7月から9月までの来期見通しについて聞き取り方式で集計した。4~6月の今期では、業況判断DI値(「好転」と答えた割合から「悪化」を差し引いた値)は、▲(マイナス)12・8で前期比3・1ポイント改善した。
売上DIは▲9・6(前期比1・6ポイント改善)、収益DI11・1(同0・1ポイント同)で業況、売上、収益の全てのDI値が改善傾向で上向きになった。
前年同期比でみると業況DIが4期連続、売上と収益DIが6期連続で下回っているものの季節調整値では、徐々に下降線が緩やかになっており、後退傾向に歯止めが掛かり始めている。
業種別では、自動車関連が回復している製造業や娯楽、医療関連のサービス業では比較的順調な推移になった。半面、卸・小売業は個人消費の足取りが重く、やや後退。工事量の減少が際立つ建設業は、業況DIが▲30以下でこれまでの最低値を更新している。
来期見通しでは、サービス業で停滞傾向のほかは、最悪の建設業も含めて全てのDIが堅調な改善傾向との判断をしており、久しぶりに前年実績を上回る見込み。このため、「回復局面を迎えそう」との判断を示している。