紅久商店レアメタル取り扱い増へ

来年施行小型家電リサイクル法対応 港工場に移転・統合

2012/10/18

拡張工事が進む紅久商店港工場(豊橋市神野新田町)

 金属スクラップ回収加工業の紅久商店(三浦圭吾社長)は、豊橋市花中町の本社を現在拡張工事中の港工場(神野新田町)に移転・統合、来年4月に施行される小型家電リサイクル法にも対応し、レアメタルなど非鉄金属の取り扱いを増やす計画を進めている。

 同社では従来から、設備が老朽化し周辺の市街化も進行する本社工場を、臨海工業地域や主要取引先に近く、主力工場でもある港工場への統合を検討していた。

 10年、同工場隣地2357平方㍍を取得し、2万187平方メートルに拡張したことから、本社機能も合わせた移転を決定。今年1月に、本社事務所棟と工場建屋の建設を開始し、本年度内の移転完了を目指している。

 また、都市鉱山と呼ばれる家電から回収できるレアメタルや非鉄金属の取り扱いを増やすため、新たに小型家電用の小型精密破砕機や非鉄選別機、重機などを導入する。

 さらに、既存施設の改善などにより受処理能力を月1万2000トンから同1万5000トンに増加、環境対策も進める。投資額は土地取得費を除き約6億5000万円を予定している。

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