2002/11/15
豊橋信用金庫(水野勲理事長)は、14日午後1時半から豊橋市小畷町の本部で第71回とよしん経済講演会を開いた。講師は、小泉内閣の金融政策ブレーンでもある慶応義塾大学の島田晴雄教授。
島田教授から政府金融政策の裏話も聞けるとあって会場は満員の盛況になり、「痛みの先に見えるものがあるのか」について地元経済界の経営者たちが、真剣に話を聞いた。
政府が不良債権処理加速策を10月30日に発表したばかりだが、デフレ状況下で改善見通しが見えない状況。しかし、同日の講演で島田教授は「小泉構造改革と日本経済の再生~生活産業創出のすすめ」のテーマで構造改革の先にある21世紀型産業についても話した。
島田教授は「世界の専門家の目には、日本はきびしい金融情勢と写っている」と楽観できない金融状況である認識の上で「経済の再生は、福祉、子育て産業の創出と安定した財産になる住宅産業の分野など“生活産業”を拡大すること」と紹介、現在の痛みに埋没しないことを提案した。