介護ロボットや医療分野などで協定

技科大と創造大の大学院で単位互換

2013/01/18

 豊橋技術科学大学(榊佳之学長)と豊橋創造大学(伊藤晴康学長)は17日、大学院間での単位互換に関する協定を結んだ。少子高齢化が進む中、工学と健康科学を専門とする大学同士が手を結び、介護ロボットの研究者や医療・福祉分野での人材育成に成果が期待される。

 技科大内で行われた協定書の調印式には、技科大から榊学長と神野清勝副学長、寺嶋一彦副学長、創造大から伊藤学長と神田直副学長、後藤勝正健康科学研究科長が出席。両学長が協定書にサインをして握手を交わした。

 技科大大学院には現在、機械、電気・電子情報、情報・知能、環境・生命、建築・都市システムの5専攻があり、創造大院には経営情報学と健康科学の2研究科がある。単位互換は今年4月の新年度から始め、相手大学院の講座から6単位までの履修を認める。

 技科大では10年、人間・ロボット共生リサーチセンターを設置し、介護ロボットなどの研究に取り組んでいる。しかし、工学分野では強みを持つが、生体学や運動学など健康科学分野での教育・研究体制が十分ではないため、創造大との単位互換でこうした分野を補い、人材育成につなげたい目的がある。

 一方、創造大では豊橋短期大学の時代から、技科大から情報工学分野の非常勤講師の派遣を受け、両大学間の交流があった。さらに10年、健康科学研究科を設置。工学分野で教員を増強させるニーズが高まり、技科大との連携を一層深めていく中で、単位互換制度が双方の学生にとってメリットが大きいという認識で一致した。

 調印式後、榊学長は「ロボット開発は総合的な学問。研究分野での交流も期待している」と、一層の連携強化に期待を寄せる。また伊藤学長は「医工連携や工学と経営学の学際分野でも人材を育成したい」と、教育での地域貢献を強調した。

協定書にサインをした榊学長㊧と伊藤学長㊨

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協定書にサインをした榊学長㊧と伊藤学長㊨

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