『非製造業2期連続改善』豊川信金が景況レポート
2013/10/23
豊川信用金庫(日比嘉男理事長)は、7~9月期の「景況レポート」をまとめ、「かわしんレポートふれあい」(10月号)に掲載した。
景況感は、製造業ではわずかに悪化したが、非製造業が2期連続して改善し、全業種でも景況感は改善しつつあり、ゆっくりであるが、景気回復に向かっていることを示している。
景況レポートは、豊川・豊橋市の中小企業382社を対象にアンケート方式で実施。当期(7~9月)の業況判断指数(DI)は、全業種がマイナス10・0(前期=4~6月=比2・9ポイント改善)、製造業はマイナス11・3(同0・5ポイント悪化)、非製造業はマイナス8・7(同5・9ポイント改善)だった。
製造業においては、金属や一般・電気機械器具、輸送機械器具で改善したが、食料品と精密機械器具では悪化。非製造業では、消費マインドが改善していることから、サービス業や卸売業、小売業で改善した。
来期(10~12月)の見通しDIは、製造業では輸出の回復が期待され、当期と比べ6・2ポイント上昇してマイナス5・1まで改善するが、非製造業は逆に消費増税への不安から同3・4ポイント悪化してマイナス12・1となる。全業種では同1・1ポイントの改善にとどまり、マイナス8・9となる見通し。
レポートでは今後、堅調な消費や公共投資の増加、海外経済の持ち直しに加え、消費増税前の駆け込み需要が加わり、景気持ち直しは続くと予想。ただし、中国経済の失速や欧州財政危機など、海外の不安材料を懸念している。