セミナーに経営者ら多数/豊川信金
2014/02/25
水野輝彦氏の講演に耳を傾ける経営者ら
豊川信用金庫(日比嘉男理事長)は、豊川市旭町の同金庫研修センターで「かわしん経営者セミナー」を開いた。経営者の事業承継と、間近に迫った消費増税の対応策に焦点を当て、2部制で講演。延べ100人を超える経営者が聴講した。
第1部の事業承継セミナーでは、中小企業基盤整備機構の水野輝彦氏が講師を務めた。「日本は、創業200年以上の長寿企業数が世界一だが、経営者の高齢化や後継者難が深刻化している。積極的な取り組みが求められている」と事業承継の重要性を説明。具体的な対策の一つして、知的資産経営報告書の作成を提案した。
第2部の消費税転嫁対策セミナーでは、白柳経営会計事務所の白柳孝氏が、価格転嫁のポイントを説明。「消費税率のアップを価格に転嫁できない場合、利益が減少する。増税分について、取引先と事前に打ち合わせ、価格転嫁に理解を得ておくこと。消費者の納得が得られる価格表示など、事前準備が大切」と強調した。
参加者らは「事業承継を考える上での指針になった」「消費税転嫁の事前準備がよく分かった」などと感想を話した。