中部ガスグループが技科大と燃料電池研究

2004/04/10

 中部ガスグループの中部ガスとガステックサービスの両社は9日、豊橋技術科学大学と燃料電池の共同研究を行うと発表した。
 技科大は、燃料電池自動車の研究集積を目指しており、このほど学内に「未来ビークルリサーチコア協議会」を立ち上げたのを機会に両社が同協議会の環境コア部門に参加することを決めた。
 燃料電池は、水素と酸素を反応させるときに電気分解と反対の化学反応によって発生する電気を利用する技術で21世紀における環境先端技術として本格的な実用化が急がれている。
 水素の供給方法は、電気分解による水素生成で水素を確保する方法と天然ガスや液化石油ガスから化学反応や電解質に高分子膜を使って水素を分離する方法などがある。
 中部ガスは、都市ガスとして天然ガスを供給しており、この天然ガスから簡単に取り出せる水素を利用して家庭に設置できる燃料電池発電システム性能を効率的に運用できるソフト開発を目指している。
 ガステックサービスは、液化ガス(プロパンガス)の供給会社のため、水素の貯蔵技術システム開発を目標にしている。
 技科大と両社の共同研究テーマは、中部ガスが「現在の家庭用燃料電池発電効率の問題点整理と効率化予測ソフトウエア開発」、「効率化に欠かせない固体高分子形燃料電池(PEFC)の電解質に採用されている高分子膜性能の性能予測」。
 ガステックサービスは、「水素の供給方法における水素吸蔵合金の問題点の改善」がテーマ。特に水に弱い水素吸蔵合金の耐水性確保が大きなテーマになる。

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