東三河データファイル 

超音波カッター通じて豊橋を全国に

TOPインタビュー(下) 岩﨑義弘社長/エコーテック

2016/07/14

岩﨑義弘社長

 今月から東三河データファイルに参画したエコーテック。昨日に引き続き同社の岩﨑義弘社長に、現在の取り組みや今後の展開などを聞いた。※聞き手=東海日日新聞社・白井収社長

 

キリカ(左)ともけ部(USガジェット通信)

超音波カッター「ZO-40」「ZO-41」

国内シェア1位/ホビー用超音波カッターをキャラ化

—超音波カッターの用途はさらに広がりそうだが
 エッグアート、カルトナージュ、押し絵などユーザーの声から用途は広がっており、まだこちらが気づかないマーケットもたくさんあると思います。

 医療業界にもニーズがあり、電子顕微鏡に細胞をのせるエポキシ樹脂の切削を、従来はカミソリでやっていたそうなのですが、超音波カッターなら手を切る心配もなく容易にトリミング作業ができると好評で、このたび「電顕トリミングセット」として販売を開始。6月には日本顕微鏡学会にも出させてもらいましたが、同学会でも電子顕微鏡で使うピンセットの先端を研磨できる替え刃のニーズを拾うことができました。

 ユーザーの声を聞くために「しずおかホビーショー」「ワンダーフェスティバル」などホビー系の展示会には積極的に出展しています。7月には「もけ部」の前身である「キリカ」で、フランスで開催の「ジャパンエキスポ2016」にも出展しました。

「豊橋工専高校・模型部(もけ部)」活動中!

—「キリカ」や「もけ部」誕生秘話は
 何かを作って超音波カッターをPRしようと思っても、ほかのメーカーのキャラクターだと版権などの関係で自由に使えない。「じゃあ自分のところで作ろうか」というのが発端となり、2013年に超音波カッターを擬人化した「キリカ」を誕生させました。

 ところが最近になってこのキリカのプラモは作る側からすると難易度が高いことが発覚。昨年「電撃ホビーマガジン」が雑誌発行からウェブ配信へ移行したことも重なって、超音波カッターの商品カタログ「USガジェット通信」とキャラクターを合わせ、自社の媒体としてシリーズ化していこうと方向転換し、誕生したのが今春からの新キャラクター「豊橋工専高校・模型部(もけ部)」です。 

 キリカに登場する女の子2人(当時小学生)を含む4人の女子高生が、豊橋の高校をモデルにした架空の高校(豊橋工専)の模型部に所属し、のんびり青春をおう歌しながら、ものづくりを通して成長する過程を、豊橋をからめて紹介していく予定。もけ部をきっかけにものづくりのすそ野が広がればうれしいし、すでにキリカで全国に発信できる方法はあるので、もけ部を通じて豊橋を全国にPR、発信できればとも思っています。


—今後の展開を
 超音波カッターの可能性は無限大であり、プラモならプラモ、電顕(電子顕微鏡)なら電顕とさらに細分化されていくと思うので、それぞれのニーズに応えられる替え刃や、ワンランクステップアップしてもらうための商品展開をしていけたら。また、もけ部を使って豊橋を発信したいと考える地元企業と連携を図るべく、豊橋市内の企業・団体は同コンテンツのライセンス使用料を初年度無料に。もけ部のコラボ先を増やして一緒に豊橋を盛り上げていきたいですね。

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