ホスピタル・クラウンの大棟さん 豊橋で講演/交流術や被災地での活動紹介
2014/07/18
クラウンに扮(ふん)した大棟さん
日本ホスピタル・クラウン協会理事長で、自らもクラウン(道化師)として病院で闘病中の子どもたちに笑顔を届ける活動を行う大棟耕介さんの講演会が16日、豊橋市民センター(カリオンビル)で開催された。
会場に大きなトランクを抱えてクラウン姿で登場した大棟さんは、カップ、ボール、投げ輪などでパフォーマンスを披露。会場に笑い声があふれ、心をつかんだタイミングでスーツに着替えて講演が始まった。
講演タイトルは「道化師流コミュニケーションと笑いの伝播」「東日本大震災の避難所でホスピタル・クラウンが出会ったことは」。
大棟さんはクラウンとして、会場とのコミュニケーションを展開しながら、「クラウンはあくまで脇役であり、へりくだって下から皆さんを持ち上げる」というクラウンの特性や、常に大げさな表現で相手をよく観察し、相手に合わせるというクラウン流のコミュニケーションなどについて説明した。
大棟さんは東日本大震災後、被災地に積極的に足を運び、テントサーカスでのパフォーマンスで現在も支援を続けている。
講演会を主催した大木家の大木伸浩社長は、コミュニケーションスキルを学ぶ社員研修も兼ねて、ホスピタル・クラウンだけでなく、被災地支援も続ける大棟さんの活動を広く知ってもらうために講演会を企画した。会場には約90人が集い、クラウンからたくさんの笑顔を受け取った。