教えて!乳がんのこと 

治療中でも役立つリハビリメイク

読者からの質疑応答=(回答) かづきれいこさん

2014/10/19

かづきれいこさん

 質問①/6年前に抗がん剤治療をしたとき、髪の毛はもちろん、眉毛やまつげも抜けました。顔も丸くノッペリした感じになり、イヤでした。メイクで何とかできたものでしょうか。

 回答/もちろん可能です。抗がん剤治療時の方に限らず、眉毛やまつげが薄い方はたくさんいらっしゃいます。眉の描き方、つけまつげのつけ方を覚えてください。ご自身に合ったメイク法を知ることは、がん治療時に限らず一生の財産になりますよ。

    ◇

 質問②/ホルモン治療中です。更年期症状と思われる発汗、顔のほてりと赤みが出てしまい、メイクをしても汗で流れてすぐくずれてしまいます。くずれにくいメイクのコツを教えてください。また、汗で流れてしまった時の対処法を教えてください。

 回答/ メイク前30秒の血流マッサージを行うことは、発汗・ほてり・赤みなどに有効です。

 次にメイクをくずれにくくするには、フェイスパウダーをしっかりはたくことで解消されます。

 リハビリメイクでは、普段あまりメイクをしない「更年期障害の症状を有する」9人の方に対して講習を行った後、1年間ご自身でもメイクを継続いただき、研究調査を行いました。その後、「リハビリメイクが更年期症状に及ぼす効果」と題して、日本医科大学形成外科の百束比古教授と共同発表をしました。

 すると、眠りにくい、イライラする、ほてり、多汗など、ほとんどの更年期症状が緩和されるという結果が出ました。

 美には、客観的な美と主観的な美が存在しますが、リハビリメイクは「自分自身が元気になるためのメイク」であり、飾ることを主眼としていません。大切なのは、ご本人が喜んだか、なのです。

 自分自身が能動的にメイクをし、鏡に映る元気そうな顔を見て、「よし、頑張ろう」という前向きな気持ちになることも大事なことなのです。

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かづきれいこさん

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