とよはしの匠・今年は4人を認定

2004/12/17

 豊橋市は16日、「ものづくり」に携わる卓越した技能者04年度「とよはしの匠」に4人を認定したと発表した。「くすのき賞」に板金加工の大栄製作所(雲谷町、森田通夫社長)の工場長、河合和明氏(52)と精密機器設計製作のシー・ティー・エル(西幸町)の社長、藤原喬之氏(58)の2人▽「つつじ賞」に木工船模型製作の嵩山工房(嵩山町)代表、中野春一氏(75)と水産練製品製造のヤマサちくわ(下地町)製造技術担当取締役、朝倉秋男氏(67)の2人。

 「とよはしの匠」は98年度に制定され、7年目。機械工作部門を市の木・くすのき賞、その他の部門を市の花、つつじ賞とし、毎年数人ずつ認定してきている。累計21人になった。
 河合氏は、板金加工に卓越した技を持つ。長年の経験と熟練により、とくにむずかしいとされる1?厚前後の板金の加工・溶接に優れた技法をもっている。

 藤原氏は、精密機械の開発・設計・製作に卓越した技をもつ。コンピューターを駆使した精密な測定装置や実験機器の開発、科学館展示模型などの製品を製造。すべて注文生産。筑波博覧会に出展したり、東北大のエアロトレインの実験機体を作った実績がある。

 中野氏は、船大工としての経験を生かし、精密な船模型を製作している。木造船建造技術と船大工の技の伝承に努めている。打瀬船など学術的にも貴重な和船の再現にも努力している。
 朝倉さんは半世紀余にわたってヤマサちくわに勤務し、技能検定審査員を務める。練り工程で指の感触と舌によって塩と冷水を加減することにより、常に的確に調合できる「味の職人」として優れた技法を持っている。

 認定証授与式は来年1月31日午後2時から豊橋市役所1階ギャラリーで行われる。合わせて作品展示もある。

2004/12/17 のニュース

有料会員募集

今日の誌面

きらり東三河

東三河学生就職NAVIリクルーティング

東三河学生就職NAVIリクrooting2025

高校生のための東三河企業情報サイト

税理士法人ひまわり

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP