溶けるような食感/ヤマサちくわ
2015/03/28
大村秀章知事㊨に「ふわふわちくわ」の開発を報告する佐藤元英社長(ヤマサちくわ提供)
ヤマサちくわ(豊橋市下地町)が開発した、フワフワ食感のちくわが、お年寄りを中心に好評を博している。同社は今後、別の練り物でも同じような商品を開発したい考えだ。
「ふわふわちくわ」は、同社が2013年度に愛知県の補助を受けて商品化。昨年1月に販売開始し、今年2月末までに約300万円を売り上げている。
取引先は全国の病院や介護施設が主で、歯が悪くなったお年寄りでも簡単に食べられると喜ばれている。
ふわっと溶けるような食感を出すため、通常のちくわの材料に卵白やサトイモ、長芋を加えた。柔らかくすると煮たとき水気が抜けてグシャグシャになりがちだが、製造過程に特別な工夫を施し、水分をとどめることに成功した。おでんやお吸い物、煮物にしておいしいだけでなく「カレーやシチューにも合う」(同社担当者)とのこと。
今月23日には、同社の佐藤元英社長が大村秀章知事のもとを訪れ、ふわふわちくわの開発を報告した。同社は今回の技術を応用し、現在生産している別の練り物でもフワフワ食感を実現したいとしている。
ふわふわちくわは、ネット販売もしている。5本入り4袋1512円(税込み)など。詳しくは同社ホームページを参照。