東三河データファイル 

巻き起こせイノベーション

「TOPインタビュー」(下) 片桐鉄也社長/ワルツグループ

2016/02/03

ワルツグループの片桐鉄也社長

 東海日日新聞社運営の地元優良企業紹介サイト「東三河データファイル」に参画するワルツグループ。昨日に引き続き、昨秋就任の片桐鉄也社長に今後の展開などを聞いた。
 ※聞き手、東海日日新聞社・白井収社長

FC展開が始まった「珈琲家暖香」店内

「珈琲家暖香」接客風景

地域の信頼得て着実に発展を/じっくり育てる、育つ空気

 中長期的には200億円を見すえて成長させたいとのことだが、今の業態で押し上げていくのはどの分野か?
 広範囲にわたって商品を供給する広域物流の分野です。お客さまの多様なニーズに応えながら全国に広げていくやり方で、当社も延びしろのある分野だと考えています。もちろんそれだけに依存するのではなく、既存の小売りや新しい業態の店を出店していくことも必要だと考えています。

 従来の食材卸売販売も強くするということか?
 外食産業への食材卸売販売にとどまらず違った視点で提案ができるようマーケティングにも力を入れていかなければなりません。長年培った信頼を強みに個々がブラッシュアップし、ひとつ上の提案ができるようになればと思っています。

 以前、先代から、フランチャイズのカフェとして「珈琲家・暖香」のパッケージ開発がそろそろ完成するという話を聞いたが、もう具体的に動き出しているのか?
 現在、フランチャイズ加盟が1社。今年春に同オーナーがもう1店舗出店する予定。まずはこの2店舗で、FCの成長モデルを作らなければならず、オペレーションにかかわる資料づくりなどを進めています。直営の「桜坂珈琲店」や「牧歌」「暖香」など、試作から10年かかりましたが、先代の思い入れの強い事業なので、思いを継承しつつしっかりと地固めをするつもり。当社の考えに賛同してくれるオーナーを探し、お互い信頼関係を築きながら2年後までに9店舗出店をめざします。

 今後の抱負は?
 新しくスタートするにあたって念頭に置くのはやはり今年度テーマに掲げるイノベーション=変革。イノベーションを巻き起こすには自分自身も成長しないといけないし常にイノベーションとは何かを考えてほしいと社員らに伝えています。

 求める人物像は?
 前述のように今まで以上に教育に力を入れていますが、個々の個性やアイデンティティを尊重しつつ、会社をともに発展させてくれるような仲間を広く募集したいですね。

 社内は長年培われた温かい空気のようなものを感じるが?
 中にいると当たり前になっていますが社員にやさしい会社と言われることがよくあります。新卒採用にも力を入れていますが、先代からは「結果を求めすぎず長い目で見ることが必要」と言われており、じっくり育てる、育つ空気はあると思います。とはいえ、従来は売上や粗利を重視して結果を求める風潮もありましたが、これからはプロセスも重視。結果に到達するまでのプロセスを評価できるようなシステムを構築しています。

 仕事の魅力は?
 当社の営業は喫茶店など既存顧客を定期的に訪問する、いわゆるルート営業ですが、地域における信頼感や、先輩たちが築いた土俵の上に立っているという強みがあります。聞いてもらえる前提で話ができるということは非常に大きく、さまざまな可能性を秘めていると感じています。そういった中で経験を積んでもらい、いずれは新規開拓部隊も作っていけたらと考えています。また、体にいいなど、メディアの影響だけではなく、当社から仕掛け、ヒット商品を世に生み出せていけたらうれしいですね。

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