サーラカード決算でポイントも/「サーラの電気」料金メニュー公表/新電力事業会社「サーラeエナジー」
2016/02/19
事業方針について説明する神野社長
中部ガス(神野吾郎社長)の連結子会社でサーラグループの新電力事業会社「サーラeエナジー」(諏訪博社長)は18日、4月から家庭向け電力小売り事業に算入するのを前に、低圧電力小売サービス「サーラの電気」の料金メニューを公表した。
同日開いた会見で神野社長は、「生活ニーズに合わせた、安全安心で快適に暮らせる多様なメニューを提供したい」とあいさつ。多様な事業を展開する同グループが電力小売りに参入する狙いを説明した。
同社の料金プランは、従来より電気料金自体が安く、ガスとセットで契約することで割引が受けられ、さらに同グループが発行するサーラカードで決済するとポイントをためられるのが特長。
4人家族程度の標準的な家庭の場合(月間約392キロワット時使用)、ガスとのセット割引を含めて、電気料金はこれまでより年間約6300円安くなるとしている。またサーラカードで電気料金を支払うと100円につき1ポイント、契約更新(1年)ごとに1200ポイントが与えられる。
同グループでは、都市ガス事業を展開する東三河・遠州地域を中心に、グループ企業が事業所を持つ関東地方などでも電力を販売。5年間で3万5000戸の契約を目標としている。
電力は当面、卸電力市場から調達するが、今後の自社電源については「大型ではなく、特徴ある電源を検討したい」とした。また、ケーブルテレビ等グループの持つ多様なサービスと合わせた料金プランを検討するなど、今後のエネルギー自由化に向けた経営方針を示した。