平安期 伊勢神宮領の遺構か

吉田城址発掘調査で豊橋市発表/1500カ所以上の柱の穴など確認/19日に現地説明会

2017/03/16

 豊橋市は15日、豊橋公園の吉田城址(し)で行った発掘調査で、平安時代の伊勢神宮領とみられる遺構が見つかったと発表した。現在の市役所があるあたりが、1000年前からこの地方の中心地として栄えた歴史をうかがわせる調査結果だ。市は19日に現地説明会を開く。

 市陸上競技場のメインスタンド建設に伴い、市文化財センターが今年1月から今月まで吉田城址の約2000平方メートルで発掘調査を実施。その結果、平安時代から鎌倉時代にかけての直径4・2メートルもある大型の井戸や、1500カ所以上の柱の穴が確認された。

 9~14世紀の伊勢神宮領「飽海神戸」を構成した集落跡とみられるという。広大な荘園の存在は古文書で分かっていたが、大規模な遺構の発見に同センターの岩原剛主任学芸員は「集落の賑わいぶりが見えてきた」と話す。岩原さんによると今回発掘できたのは集落の「ほんの一部」で、吉田城址を上回る範囲に広がっていた可能性もある。

 このほか、吉田城内を東西に貫く「川毛通」(かわげどおり)の跡も初めて見つかった。砂利の上に砂を敷く当時の「舗装」が施されている。

 現地説明会は19日午前10時30分からと午後2時からの1日2回。学芸員が説明するほか、出土品を展示する。

 問い合わせは、市文化財センター=電話0532(56)6060、当日は市美術博物館=電話0532(51)2882=へ。

2017/03/16 のニュース

平安時代の大型の井戸(豊橋市提供)

写真中央付近が「川毛通」(同)

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