子育てコンシェルジュ活動軌道に

催し会場や訪問形式で相談受け付け/地道な取り組みで認知度向上/経験豊富な専任職員が市民支える/「気軽に相談を」呼びかけ

2017/09/06

 蒲郡市が昨年度から始めた、子育てに関する専用窓口「子育てコンシェルジュ」の活動が軌道に乗り始めた。相談を受け付ける職員3人は、イベント会場や、市民の自宅に出向いての活動も展開。次第に認知度が上がり、市民の要望や家庭環境に応じた助言を行っている。

 国の子育て支援制度の変更に伴い、各自治体では「利用者支援事業」を実施。蒲郡市は東三河で唯一、子育てに関する相談を受ける専任職員を配置したサービスに取り組んでいる。

 子育てコンシェルジュは「街の子育て案内人」として活動。昨年4月から、案内人として職員3人が市役所と子育て支援センター2箇所の計3施設に相談窓口を設け、行政サービスの紹介などを行っている。

 昨年度1年間の利用者は延べ1224人。制度開始直後は認知度が低く、昨年7月末までの4カ月間の相談者数は235人にとどまっていた。利用を促すため、職員は昨年度末ごろから制度の周知活動を始めた。

 2カ月に1度、育児情報などを記載する「子育てコンシェルジュ便り」を発行。「入園申し込みの手順」や「保育園と幼稚園の違い」など需要の高いテーマを各号で特集し、市施設などで無料配布している。

 「街角コンシェルジュ」と題した出張相談会も実施。祭りやイベント会場に出向き、各公民館でも相談を受け付け、幅広い市民の声に耳を傾けている。

 定期的に相談に訪れる市民も増え、本年度は7月末までに、昨年度の2倍以上となる645人の相談を受け付けた。約1年半の活動を通して、窓口ごとに傾向がみえてきた。

 中央子育て支援センター(八百富町)では、市外から引っ越してきた若い世代の問い合わせが目立つ。西部子育て支援センター(金平町)は、地元出身の市民が訪れる傾向が強いという。案内人のひとり、子育て支援課の白井秀美さんは「手探りで市民の要望に沿う活動を考え、利用者は増えてきている。今後も悩みを抱えた市民に対応していきたい」と話す。

 案内人の3人は元保育士で、保育園で園長まで務め上げたキャリアを持つ。豊富な知識と経験を生かし、市民の心の支えとなる助言を続けている。

 電話やメールでの相談も受け付けるが、案内人と直接会って会話を求める市民も増えている。白井さんは「子育ての不安を解消するため、安心したい思いで相談に訪れる人も多い。どんな内容でも気軽に相談を寄せてほしい」と利用を呼びかけている。

2017/09/06 のニュース

窓口で子育てに関する相談を受ける職員(蒲郡市提供)

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