来年4月赤羽根診療所開設へ

田原市 空白地域解消と在宅医療充実図る/地域の強い要望を受け/医師の往診も実施/22日にも条例可決/地元から歓迎の声

2017/09/14

 医師の空白地域解消と在宅医療の充実を図ろうと、田原市は2018年4月、赤羽根福祉センター内に、公設民営の「赤羽根診療所」を開設する準備を進めている。

 赤羽根地域は15年度、医師が亡くなるなどして閉院が相次ぎ、約2年間医師がいない状態(準無医地区)となった。

 「無医地区」は、中心的な場所から半径4キロ以内の区域に50人以上が居住している地区であって、容易に医療機関を利用することができない地区。それに対し赤羽根地域の場合、日中のバスが少なく医療機関を利用しづらい状況にある「準無医地区」にあたる。

 同地域では、田原方面の病院や診療所などへ車で通う人が多いが、車を持たない人は家族などに「病院まで乗せてと頼みづらい」と、通院をためらうようになったケースもあったという。

 地域住民から近くで医療機関を設立するよう求める声が多く寄せられるようになったため、市は医療従事者の確保や診療所を開設する場所、運営方法などについて検討し、準備を進めてきた。

 診療所は、歯科・乳児健診などを行っていた赤羽根福祉センター内にある旧保健センター約300平方メートルを改修。医師は往診も実施する。

 設計・改修などに関する一般会計補正予算は、市議会6月定例会で約7500万円を計上。9月定例会の最終日にあたる22日には、設置と運営に関する条例が可決される見込み。医師は10月をめどに確保できる見込みで、11月中旬頃には着工。12月定例会で施設運営を行う指定管理者などを決定する予定。

 地元サーファーらでつくるボランティア団体「安全波乗隊」の加藤昌高隊長は「以前のように、事故にあったサーファーなどが、ちょっとした傷を負った時にすぐみてもらえるようになる。住民も安心」と期待している。

 農業の60代男性は「バスを使って田原の総合病院へ行くとなると半日以上かかる場合も。高齢者や小さい子どものいる家庭にとっては朗報」と喜ぶ。

2017/09/14 のニュース

診療所が開設される予定の赤羽根福祉センター外観(田原市赤羽根町で)

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