関氏 喜びの初当選

衆院選 比例で復活

2017/10/24

 22日に投開票が行われた衆院選では、愛知15区(豊橋、田原市)に立候補した希望の党新人、関健一郎氏(39)が選挙区で敗れたものの、比例代表で初めての当選を果たした。安定した職を捨て挑戦した前回衆院選から2年10カ月。周囲に支えられ、20年越しの夢の第一歩を踏み出した。

20年越しの夢叶える/訴え実現へ新たな一歩

 投票日の夜、豊橋市羽根井西町の関氏の選挙事務所では支援者らが神妙な面持ちで、その時を待った。投票が締め切られた午後8時、テレビの選挙特番で早くも前職の「当選確実」が報じられると、会場内は重苦しい空気に包まれた。ほどなく関氏が到着し、小選挙区での敗北を認め、自身の力不足だったとわびた。

 残るは比例復活の可能性。ちょうど台風21号が東海地方に接近する時間帯で支援者らの多くは帰宅し、閑散とした事務所で関氏は険しい顔のままタブレット端末で情報収集した。

 夜も更け、日付が変わって23日午前1時を回るころ、にわかに陣営関係者がざわつきだした。暫定的ながら惜敗率で比例復活の芽が出てきたらしい。やがて支援者が再び集まって来た。一縷(いちる)の望みが見え、事務所内はいくぶん活気づいてきた。だが本人は、にこりともしない。その表情に極限の緊張感がみなぎる。

 1時30分すぎ、ついに関氏の「比例当選確実」が報じられた。一気に歓声と拍手が沸き起こる。ようやく笑顔を見せた関氏はゆっくりと立ち上がり、深々と一礼。顔を上げたとき、その目には涙が光っていた。

 支援者を前に、関氏は選挙戦を振り返り「自分が見ていないところでたくさんの人に支えられていると分かった12日間だった。自分ひとりの力は大したことないと思い知らされた。ご恩は一生忘れず、仕事で返します」と誓った。

 その上で「僕はこの場所から逃げない。どんなつらいことがあっても皆さんと肩を組んで乗り切る。豊橋、渥美半島、東三河、愛知、何より日本のため働くことを誓う」と述べ、引き続きの支援を求めた。

 関氏が「世のため人のため」に働ける政治家を志したのは大学生のとき。「地盤(組織)、看板(知名度)、カバン(資金力)」がなかったため、まずはNHKに就職し、取材活動を通して社会について学び、国政挑戦に備えた。

 2014年の衆院選で、勤務歴のある愛知15区から「落下傘」候補として出馬し落選。浪人中には約6万5000軒を戸別訪問し、地道に支援の輪を広げた。

 長年の夢をかなえ、国会議員になった関氏。選挙で訴え続けた「身を切る改革」や「尊厳ある生活を保障」の実現に向け、取り組みを始める考えを示した。

 一方で「徹底的に地元を回り、あいつは人の話を聞く人間だと言ってもらえるような足腰を鍛えたい」と地盤固めに意欲を見せた。その言葉通り、選挙区で勝てる政治家になれるかどうかが1期目で問われることになる。

2017/10/24 のニュース

バンザイして当選を喜ぶ関氏(中央)=豊橋市羽根井西町の選挙事務所で

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