「ヨットの街蒲郡」選手ら高評価

セーリングW杯蒲郡閉幕そしてこれから/雨天も味方?運営や設備「世界水準」に自信/市民へのPRなど課題も

2017/10/29

 世界のトップセーラーが集う「セーリングワールドカップ(W杯)愛知蒲郡大会」が22日に幕を閉じた。大会には、世界各国の選手約300人が蒲郡に集まって熱戦を展開。雨天が続く中での整然とした大会運営や、メーン会場となったヨットハーバーの設備などが関係者から高い評価を得た。一方で、市民に大会が周知されていない面も浮き彫りとなり「ヨットの街・蒲郡」のPRに必要な課題も表れている。

■レース運営や設備が高評価

 「雨天が続いたことは残念だったが、世界大会が開催できる施設であると証明できた」と話すのは、大会実行委員会の桑野安史事務局長。海陽町の「豊田自動織機海陽ヨットハーバー」は、大会前に改修工事を実施。屋根付きの「センタープラザ」や、ヨットを格納できる艇庫などを新設して大会を迎えた。

 W杯の会場では雨天時、選手らが船の整備をする際に四苦八苦する光景がみられる。今回の大会では、センタープラザで行うことで選手らのストレスを緩和。期間中に雨が続いたことにより、新施設の特長をアピールする形となった。

 セーリングW杯は国内初開催。運営側は、競技合間のコンディションにも配慮。センタープラザへ栄養補給ができるコーナーを設けるなどした「アスリートファースト」の運営も好評を得た。国内では、神奈川県の江の島で来年と19年にW杯が開かれ、20年の東京五輪へと続く。桑野事務局長は「関係者から良い評価を頂いた。これから国内で開く大会の参考になる」と振り返った。

■一過性にならぬ取り組み

 運営には、ボランティアや市職員らが参加。清掃活動やレースの円滑な進行に奔走した。大会中は、地元小学生などが海上でレースを観戦。開会式では、中学生が行進の先導役を務め、選手らと交流するようすも見られた。

 一方で、世界大会の開催自体を知らない市民もおり、市全体の盛り上がりはいまひとつ。市職員は「今後、大会が開催される際には市民を巻き込んだPRにも努めたい」と話している。

 大会関係者は「設備などハードの面は整ったが、盛り上げ方などソフトの充実も必要。大会が一過性にならぬようにしたい」と話す。市職員は「今後は、世界大会を開いたヨットハーバーをPRし、部活動の合宿誘致なども考えていきたい」と先を見据えて可能性を語る。

2017/10/29 のニュース

世界各国の選手が熱戦(セーリングW杯実行委員会提供)

センタープラザで、ヨットの整備などを行う選手ら(同)

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