藤野会長、新城市長選振り返る

意外な展開だったと思う/今後どのような市政運営に取り組んでいくかが重要

2017/11/04

 「正直、(市長選は)意外な展開だったと思う。ただ、穂積亮次という人間が好きだから、未来を託すという思いで支え続けてきた」。後援会の藤野章一連合会長(78)は達成感と疲労感、緊張感が交わった複雑な表情を浮かべながら、1万3461票で勝利を収めた選挙戦を静かに振り返った。

 藤野会長の「意外な展開」という言葉の裏には、穂積市政への絶対的な信頼と自負がある。最終得票数で過半数に届かなかったという自責の念が、そう思わせたのかもしれない。
 選挙前の目標は1万6000票(得票率55%)。届かなかった要因はさまざまだが「8年前から多少変わってきたと思うが、市内に根強い賛否の声があるのは確か。すべてを伝え切れなかった私自身に責任がある」と反省を口にした。

 市長選の投票率は69・23%(投票者数2万7663人)。衆院選や台風などで合併後最低を記録したものの、初の試みとなる公開討論会や合同個人演説会で市民の関心を高め、前回比1・84%減にとどまったのは、積極的な活動を行った各陣営の成果だろう。

 1958年の市制施行以降、新城市の歴代市長(初代を除く)はいずれも4期を務め、関係者の間では暗黙の通例とされてきた。ただ、長期在任の弊害を危惧する声は少なからずあり、今回の市長選に臨む穂積陣営も例外ではなかった。

 藤野会長を中心とする首脳陣は、必勝を期すため市内各地区を歩き続け、市民1人ひとりと顔を合わせた。穂積市政に対する共感の輪が広がる一方で、藤野会長の耳に飛び込んできたのは、良い知らせばかりではなかった。「熱心な穂積支持者から愚痴を聞くこともあった。『選挙が終わった後も来てください』『私たちの声を市長に直接届けたい』。そんな声を聞いた」と少し苦笑いをこぼし
た。

 とはいえ、5200票以上の大差で勝利を収めた。「当然だが、勝つ自信は持っていた。今回の結果を受け止め、これからどのような市政運営に取り組んでいくかが重要。穂積市長はそれができると信じている」と大きな期待を寄せた。

 深刻な少子高齢化を抱える新城市にとって、人口減少は避けて通れない課題となっている。現状を的確に把握し、未来を見据え、どこへ向かって進むべきか。「10年後、20年後に笑って振り返ることができる。そんな4年間でありたい」。そう語る藤野会長の言葉には熱がこもっていた。重責を担う穂積市長は、新時代への扉を開くことができるだろうか。

2017/11/04 のニュース

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