古典教科書表紙に採用

豊橋の染色画家、多々内さんの日展入選作

2017/11/07

 豊橋市牛川薬師町在住の染色画家、多々内都子さん(73)の作品が、高校古典B(第一学習社刊)の教科書の表紙に採用された。P100号(高さ162センチ、幅112センチ)の大作で、改組新第1回日展(2014年)でも入選した。

 多々内さんは伝統的な友禅染の技法で、抽象的な絵画表現に取り組んでいる。「糸目」と呼ばれる緻密な白い線が特徴で、もち米と糠(ぬか)を原料とする糊(のり)を円錐(えんすい)形の筒に入れ、口金からホイップクリームのように絞り出して、白い絹地に線を描く。染色後は、この線が糸目状に白く残る。

 夫の転勤先の石川県金沢市で学んだのを機に、染色を始めて35年余。日展では1998年の初入選以来、ほぼ毎年出品し、うち12回の入選を果たした。豊橋市には、やはり夫の転勤で移り住み23年になる。

 今作のタイトルは「あるべきようは―道―」。京都・高山寺開祖の明恵上人の言葉だ。「何十年と生きてきて、子どもは独立し孫に恵まれ、いろいろと思うことが多かった」と制作当時を振り返る。

 「自分の歩んできた道、未来への道を思って描いた」と話す。

 この教科書は、来年高校2年生になる多々内さんの孫も使用するという。

2017/11/07 のニュース

表紙絵に採用された日展入選作と多々内さん(豊橋市の自宅で)

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