愛大豊橋校舎へ農業系学部を

全国ブランド化へ―「有力な一手」/本間喜一顕彰会名誉会長・越知專さんが提言

2017/11/14

 愛知大学の卒業生で、本間喜一顕彰会名誉会長の越知專さん(87)=豊橋市=は、同大豊橋校舎に農業系学部を設置すべきとする提言をこのほど取りまとめた。創設者の故本間喜一名誉学長(1891~1987年)の志を受け継ぎ、大学ブランドの再構築を目指そうとしている。

 船井総合研究所(大阪)に依頼し、提言書を作成した。この中では1901年に中国・上海に設立された東亜同文書院にルーツを持ち、戦後に豊橋市に開学した歴史から愛知大のあり方を説き起こす。

 全国から学生が集まった創立当初に比べ、最近は愛知県内からの志願者が中心という現状を懸念し、全国のブランド大学になれるか地方の一大学として取り残されるかの「分岐点に立たされている」と警鐘を鳴らす。

 民間の大学ブランド・イメージ調査の結果を引き合いに、ブランド戦略には話題性が不可欠との視点を踏まえ、いまはない理系学部の開設による総合大学化が「有力な一手」だとしている。

 具体的には、愛知大の設立趣旨の1つに「農業指導者を育成するための農学系学部設置」と書かれていた事実を示し、創立70年を超えた大学にとって「第二の建学・創学に向けて取り組むべき重要なテーマ」だと位置づける。

 来年4月、愛知大地域政策学部に「食農環境コース」が開設される。農業系学部の実現には、この新コースを基点に「中長期的に発展させていく方向性が望ましい」としている。

 同じ豊橋市内にある豊橋技術科学大との連携の可能性にも言及。それぞれの強みを生かし豊橋技科大は「生産」、愛知大は「販売」を担う協力関係を提案する。

 愛知大にとっての本間氏の存在を、慶応義塾大の福沢諭吉、早稲田大の大隈重信に重ね合わせ、「負けないブランドになると言って過言ではない」と強調。「ようやく70年の時を経て、建学の精神に一歩立ち返ったと言っていいのではないか。本間先生も喜んでおられるのではないかと思うと、胸をなでおろす思いだ」と綴っている。

 越知さんは農業系学部設置の先に、国が進める「スーパー・メガリージョン」構想を見据える。同構想ではリニア中央新幹線などの整備により東京、大阪、名古屋の三大都市圏が約1時間で結ばれ、国土構造に変革をもたらすと期待される。

 その中央にある三遠南信地域に愛知大が立地するという地理的優位を生かせれば、全国ブランドを確立する足掛かりとなる可能性があるというのが越知さんの見立てだ。

 提言書は1800部発行。今月4日に豊橋市内で開かれた同窓会創立65周年全国総会で配布したほか、豊橋市議会などに寄贈した。

 希望者には進呈する。250円切手を同封の上、441―8109豊橋市小松町13に郵送する。

2017/11/14 のニュース

提言書を持つ越知さん

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