駅前は変動なく9年間横ばい

名古屋国税局 豊橋署管内/最高路線価 1平方メートル40万円

2018/07/03

 国税庁は2日、相続税や贈与税の算定基準となる2018年分の路線価(1月1日現在)を公表した。全国平均で前年を0・7%上回り、3年連続で上昇した。

 県も1・5パーセント上がって13年以降、6年連続の上昇。上げ幅も0・3ポイント広がった。

 県庁所在地にある最高路線価では、東海地方のトップが名古屋市中村区名駅1丁目の名駅通りが14年連続で1位。1平方メートルあたり1000万円で、上昇率は13・6%だった。

 県内20税務署ごとの最高路線価は14地点で上がり、1地点で下落し、横ばいは5地点。東三河では豊橋市広小路1丁目の駅前通りが横ばいで、新城市字宮ノ後の能登瀬新城通りは下がった。

近隣市町村の集客増も駅前の消費結びつかず/「付近の再開発ビル」活性化に期待

 豊橋税務署管内の最高路線価で、東三河の交通拠点である豊橋駅前は今年も変動がなく、横ばいが9年間続いている。近隣市町村の集客も多いものの、思うように駅前の商店街の消費に結びつかず、元気がないのが要因の1つとみられる。付近で再開発ビルの建設が動き出している。専門家は「商店街への再生にどう結びつけるかが上昇への鍵だ」と指摘する。

 横ばいは、豊橋市広小路1丁目の駅前通り。1平方メートルあたりが40万円。リーマン・ショックで2・4%下落した10年以降は横ばいが続いている。

 地元商店街で約70年間写真店を営む男性は「1960年代の建物が多く、街に魅力がなく、駅から降りてた客が商店街に振り向いてくれない」と嘆く。

 豊橋駅は、JRの東海道新幹線、東海道本線と飯田線、名鉄名古屋本線、豊橋鉄道渥美線、路面電車が乗り入れるターミナル駅。JRと名鉄の利用者が1日約4万6000人(2016年度実績)だ。

 しかし、商店街の物販業者は減っている。近隣には自動車関連メーカーが多く、そのサラリーマン客をターゲットに飲食店が増え、週末の夜はそうした客らでにぎわうという。

 しかし、地元の不動産業者は「平日の客はさっぱりで、街の発展につながっていない」と分析する。

 最近で上がったのは08年。前年の2・6%の下落から7・9%の上昇に転じた。西武百貨店跡にホテルが入った大型ビル「ココラフロント」や市民病院跡に市の交流施設「こども未来館」の開館が影響したとされる。

 市は、市中心部の活性化を促すため、定期的に歩行者天国にして多彩なイベントを展開し、地元産の野菜の即売などのマルシェを開き、商店街への客の誘致を働きかけている。

 しかし、別の不動産業者は「イベントは一過性で終わっている。行政と経済界が音頭を取って街を再生しない限り、発展は難しい」と話す。

 駅前では名豊ビルが解体された後、21年には図書館が入る地上24階建ての大型ビルが完成する予定だ。その後、開発ビルを壊し、地上20階建ての同様のビルを建設する計画で、24年の完成を目指して動き出す。

 市まちなか活性課では「今後、集客を回遊させるためビル周辺の歩道を整備し、民間の投資につなげたい」と活性化に向けて計画を進める。

2018/07/03 のニュース

9年連続で横ばいが続いている豊橋税務署管内の最高路線価である豊橋市広小路1丁目の駅前通り。

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