最後の夏が終わる

エース三浦大輝 (時習館・3年)

2018/07/13

 夏の甲子園出場を懸けた第100回全国高校野球選手権記念東・西愛知大会で、2回戦の地元強豪同士の戦いは桜丘に軍配が上がった。敗戦した時習館のエース三浦大輝(3年)の夏が終わった。取材に対し、無念さをにじませ「次への糧にしたい」と語った。

手応えつかんだ勝利の方程式/ 両チームの戦いに明暗/試合後「悔しさを次の糧へ」/両校の熱戦にスタンドから拍手

 大会4日目の8日。時習館の林哲也監督は、三浦を温存し高井瑛烈(同)を先発のマウンドへ送った。林監督が採った継投策は、大会直前の練習試合で手応えをつかんだ勝利の方程式と考えていた。

 三浦も「最初から投げたい気持ちは強かったが、チームのために自分がやるべきことを優先した」と、自らの感情を抑え左翼手の守備位置で見守った。

 しかし、桜丘の好調打線は時習館が仕掛けた『奇策』を打ち崩した。吉野弘晃や原大純、小柳津裕太(ともに3年)のクリーンアップが果敢に攻め続け、早々に大量リードを奪い主導権を握った。

 桜丘の杉澤哲監督は「理想通りの展開。(時習館の継投策は)分かっていた」と、狙い通りにチャンスを得点へつなげた序盤の攻勢を振り返った。

 失点で後手を踏んだ時習館は、2回途中から三浦に投手交代。「焦りもあって気持ちが安定しなかった」と制球が乱れた。しかし、140キロを超える速球と鋭い変化球で強打者がそろう桜丘打線と勝負を繰り広げ、前評判通りの実力を示した。

 3回には、三浦の本塁打で3点差まで詰め寄り反撃ののろしを上げたが、桜丘の勢いを跳ね返すことはできなかった。

 3塁側スタンドの応援席では、保護者や関係者が時習館カラー(黄色)のタオルとうちわで大きな声援を送り、選手たちのプレーを励まし続け、両校の熱戦に何度も拍手を送った。

 試合後、三浦は悔しさとすがすがしさが混じった複雑な表情を浮かべ「まだ力不足だった。気持ちが高ぶっていつものプレーができなかった。この悔しさを次への糧にしたい」と静かに話し、これまで支えてくれた林監督や両親、チームメートらに感謝した。

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