東三河のふるさと納税実績

蒲郡市トップで2億9542万円/豊川市は返礼品拡充で7倍、田原市減少

2018/07/14

 人気のおせち、防災食セット―。東三河の市町村が2017年度に個人から集めた「ふるさと納税」で返礼品の評判が良く、寄付額を急増させた自治体がある。一方で、返礼に関わる事務費などで寄付額の半分が消え、自治体で明暗が分かれた。

■おせち人気
 総務省によると、全国では寄付総額が前年度から1・28倍に増えた。東三河トップの蒲郡市は、17年度の寄付額が2億9542万円に上り、前年度の2倍近くに増えた。市では16年度に市内にある千賀屋のおせち料理を返礼品としたことで寄付額が10倍以上に激増。17年度も種類を増やしたことで人気が続き、返礼品の中でもダントツの一番人気で寄付額の増加に貢献した。返礼品の調達に要した費用は7908万円で、寄付額に対する割合は27%だった。

■返礼品費ゼロ
 豊川市への寄付額は前年度から7倍以上増え、921万円になった。17年度から返礼品の種類を大幅に増やし、ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」にも掲載して認知度が上昇したことで、寄付額が増加したとみられる。

 人気ナンバー1の「防災食セット」のほか、市の返礼品はすべて市内の事業者からの寄付でまかなっており、調達費はゼロ。市企画政策課では「返礼品目的の寄付ではなく、市の事業を応援してくれる制度本来の趣旨に沿った寄付を集めたい」として、返礼品に費用をかけない方針を説明する。

 体験型の返礼品も追加しており、「今後も返礼品の費用ゼロを続けながら、寄付額1000万円を目指す」としている。

■「肉」競争激化
 一方、地元の特産品を「渥美半島たはらブランド」として認定し、ふるさと納税の返礼品に活用している田原市。しかし、17年度の寄付額は前年度を下回り、9008万円にとどまった。

 減少の理由について市地域創生課は「返礼品の中で16年度の一番人気だった『肉』は、他の自治体でも人気がある。競争相手が増えてきた」と分析する。

■費用も増加
 また、田原市は寄付が減少しているうえに、ふるさと納税に関わる費用の総額が16年度の4278万円から17年度は4741万円に増えた。寄付額の半分以上が費用に消えた計算になる。

 市は、ふるさと納税のポータルサイト「さとふる」に寄付の受け付けや返礼品の送付にかかる事務を委託。寄付額の12%を事務委託費として支払い、返礼品の調達費も増えたことで、全体のコストが上昇したとみられる。

 寄付額が増加した蒲郡市は、17年度から事務作業を市内の「クロッセンメディア」に委託したことで大手業者より費用を安く抑え、全体のコストを軽減することができたという。

 今後、自治体は寄付を増加させるとともに、費用を抑える工夫が求められそうだ。

2018/07/14 のニュース

東三河自治体への「ふるさと納税」の実績(総務省まとめ)

豊川市の返礼品と提供事業者

有料会員募集

東三河の家造り「住蔵」

連載コーナー

ピックアップ

東三河見ごろ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.