夢舞台への道 喜びと涙

豊川・豊橋中央サイド

2018/07/23

 22日あった高校野球東愛知大会準々決勝は、地元強豪の明暗が分かれた。投打が好調の豊川は相手を圧倒したが、今井陽一監督は「課題もあった」と引き締める。一方、猛追及ばず敗れた豊橋中央の樋口靖晃監督は「若いチームゆえの経験不足」を挙げつつも、最後まで一丸となって戦った選手たちをたたえた。

選手層厚さ見せ あと2つ/豊川 東三河勢唯一の4強入り/「行けるはず」今井監督も期待

 豊川は、安城に完封勝利した。投げては田中大陸と投手デビューの大西一瑳の継投で相手打線を4安打に抑えた。攻撃は竹内義将が9回に適時三塁打を決めるなど3安打の活躍。杉浦慶や桑名憧夢、立花光希も2安打を記録し、チーム計13安打の猛攻が決まった。

 安城は終盤得点圏に走者を進めるも、あと一本が出なかった。

 試合後、豊川の今井陽一監督は「勝利はしたが、打撃面ではフライが多く、課題が見つかった。準決勝の相手の西尾東は、これから研究して攻略したい」と気を引き締めた。

 4回戦の試合中に、他選手と接触して途中交代した攻撃の要、藤澤朋輪はこの日、大事を取ってベンチから見守った。藤澤抜きのチームは「とても痛手」(今井監督)だったが、藤澤の代わりに立花が二塁手に、立花の代わりに杉浦が三塁手に入り、それぞれが結果を出した。

 杉浦は「力が欲しい」と、藤澤からグラブを借りて試合に臨んだ。「いつも以上にポジティブになれた」と感謝。藤澤も「頼もしかった」とたたえつつ「次の試合には出たい」と、大会中の復活を宣言した。

 3月から投手として練習に励む大西の活躍も光った。6回を投げて打者22人に対し許した安打は3本と好投。中学まで内野手だったがピッチングセンスを買われて高校で投手デビュー。実戦でも成果を出した。

 選手層の厚さを見せつけた豊川は、東三河勢で唯一の4強入りとなった。「それぞれが力を発揮できれば行けるはず」と今井監督は期待する。甲子園まであと2勝。選手たちがどう躍動するのか、注目が集まる。

最後まで全力「小粒で非力なチーム」/豊橋中央 最大6点差猛追も届かず/樋口監督「頑張る姿うれしかった」

 「小粒で非力なチームだったが、選手たちはひとつになり最後まで全力で戦ってくれた」。豊橋中央の樋口監督は、目頭を熱くさせながら、悔しい敗戦を振り返った。

 豊橋中央は2回に西尾東に先制された。大竹輝竜の制球が定まらず、巧みに突かれた。

 5回に2死3塁の好機をつくり、中西雅空翔が気迫のヘッドスライディングで内野安打とし同点に追いついた。

 しかし、5回から継投したエースの渡邊慎ノ佑が西尾東打線に捕まり、味方のミスも重なり最大6点差まで広げられた。

 ベンチ前で円陣を組み反撃を誓った。8回2死1、3塁で小澤空河が左中間を破る3塁打で4点差に詰め寄った。

 最終回にも先頭の中西が四球で出塁したが、後続が倒れ無念の敗退となった。

 樋口監督は「記録に残らない失策が多過ぎた。基本のプレーを確実にできなければ、試合の流れを呼び込めない」と話し、若いチーム(先発5人が2年生)の経験不足を敗因の1つに挙げた。

 4番を任され、主将としてチームを引っ張ってきた杉田光平は「最後は(2安打で)少しチームに貢献できたが、ふがいない結果ばかりでチームメートに申し訳ない。みんなの支えがあって主将の役割を果たせた。後輩たちはもっと上の舞台に立って、この悔しさを晴らしてほしい」とあふれ出る涙を拭いながら感謝を述べ、グラウンドに別れを告げた。

2018/07/23 のニュース

好投する豊川の大西一瑳(刈谷球場で)

8回に追撃の3塁打を放ち意地を見せた小澤空河(岡崎市民球場で)

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