東三河データファイル 

精密歯車で未来を築く

【TOPインタビュー㊤】歯車専業ならでは 精密歯車に高いニーズ/今年5月に社長就任/永田鉄工・林臣充社長

2018/08/01

 東海日日新聞社運営の東三河データファイルに、1日から参画した永田鉄工。豊川市宿町にある精密歯車専業メーカーで、5月に就任した林臣充社長に、今後の抱負や事業展開について聞いた。

 ―5月に社長に就任したが、これまでの歩みと今後の抱負について

 業態自体は歯車専業、とくに精密歯車製造という部分ではゆるぎないものなので、前任から引き継いだ事業を粛々とつないでいきたいと考えている。

 ―永田鉄工の事業の特徴は何か

 歯車製造に特化しているが、いろいろな業界と付き合いがあるのが当社の特徴のひとつだと言える。従来だと、駆動する部分の核となる部品として歯車が使われることが多かったが、最近では、我々が想像もしてなかったような業界で歯車が使われ出すことも増えてきた。さまざまな製品の軽量化などに伴い、サイズ感もだんだん小さくなってきている。

 ―地元でも超精密歯車を作る樹脂メーカーがあるが、樹脂でも金属でも特性は同様なのか

 樹脂製の歯車のことはあまり把握していないが、樹脂は樹脂の特性があるので、歯車の素材は、用途によって適材適所があると感じている。部品自体の耐久性を求められた時、樹脂よりも金属の方が向いている場合もある。また、樹脂だと精密になればなるほど加工の難易度が増すので、金属の方が対応しやすいことも多いと思う。

 当社も、これまで経験無いような小モジュール(歯の大きさ)の研削加工にチャレンジしており、今は製造のめども立ってきている。今後、さまざまなニーズに対応していく予定だ。

 ―歯車専門で長年やってきて、積み上げてきたものがあるからこその差別化なのか

 工作機械業界の中で、歯車研削盤という設備は特殊な部類であり、ユーザーである企業も限られる。市場が小さい上に、小モジュール向けである小型歯車研削はニッチな分野なので、他社が今から莫大な初期投資をしてたどり着くのは至難の業だと思われる。

 当社は半世紀近くにわたり、歯面研削歯車と関(かか)わってきた。とくに歯車研削盤については、世界最高峰であるスイス・ライスハウァー社製研削盤の国内最大保有台数を誇っている。長年、そういった最新鋭の機械を使ってきたという意味では、これまで培ってきたノウハウや技術が、時代のニーズに合ってきたと言えるだろう。

 今後は、小モジュール向け小型精密歯車製造を独占できるぐらいの設備台数を保有し、積極的に展開していきたい。

 ―企業が省人化、AIの活用などを進めているが、精密な歯車を供給できるということは、そこもターゲット層になるのだろうか

 いわゆる極小歯車の中で今、主力としてやってきているものの中に、チップマウンタ(基盤実装機)といった産業用ロボット関連が上げられる。近年、ものすごくニーズが増えてきている業界で、生産も追いつかないほどである。

 また、自動車関連部品メーカー大手が開発した産業用ロボット部品の精密歯車製造を手掛けることになり、現在、準備を進めている。

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