豊橋市ごみ排出量が減少

バイオマス発電奏功/生ごみ分別に一層の協力訴え

2018/08/05

 豊橋市民が出すごみの量が減少している。バイオマス(生物資源)発電に伴い始まった生ごみの分別収集が功を奏した。今後は、事業系ごみの排出抑制を実現できるかどうかが課題として残る。

 4日、豊橋市中島処理場の一角にあるバイオマス利活用センターで、小学4~6年生と保護者を対象に見学会が開かれた。夏休みの特別企画。参加者は、生ごみの投入口やメタン発酵を行う巨大なタンク、発電機など普段は見られない施設に興味津々。熱心にメモを取ったり写真に収めたりした。担当者は「せっかくエネルギーになる生ごみを燃やしてはもったいない」と話し、生ごみ分別に一層の協力を求めた。

 2017年10月に本格稼働した同センター。メタン発酵による発電が環境負荷の低減につながるだけでなく、家庭ごみの減量に一役買っている。

 市が公表した17年度の速報値によると、市内の家庭と事業所から出たごみの総量は13万1645トンで、前年度比3・8%減だった。

 要因は、家庭ごみが5170トンも減ったこと。バイオマス発電のために始まった生ごみの分別収集が、家庭ごみの減量に寄与したという見立てが成り立つ。

 1日あたりに換算すると、市民1人が出す家庭ごみの量は652グラム。数年前より100グラム以上減り、全国や県とほぼ同水準になった。

 ただ、家庭から出るごみの中には依然として一定量の生ごみが混入し、「もやすごみ」全体の16%を占める。一方、生ごみの収集実績は計画量の8割程度にとどまる。分別回収が徹底されれば、計画量により近づけることができる。市民意識の向上が求められる。

 減量が軌道に乗り出した家庭ごみとは裏腹に、事業所から出る事業系ごみの排出量はここ数年、4万トン近辺を行ったり来たりで、ほぼ横ばい。経済活動との兼ね合いを考慮しつつ、どうやって事業所の理解を得ていくかが、ごみ減量を次の段階に進める上での鍵となる。

2018/08/05 のニュース

巨大な発酵槽を見学する親子(豊橋市バイオマス利活用センターで)

有料会員募集

東三河の家造り「住蔵」

連載コーナー

ピックアップ

東三河見ごろ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.