バイオマス稼働などで増収

サーラコーポレーション2019年11月期連結業績/デリ評価益計上で増益

2020/01/16

 エネルギー事業などを展開するサーラコーポレーション(豊橋市駅前大通1、神野吾郎社長)は14日、2019年11月期の連結業績を発表した。暖冬の影響でガスの販売量は減少したが、バイオマス発電所稼働に伴う売電や完成土木工事の増加などで売上高を伸ばした。

 連結経営成績は、売上高2138億1000万円(前年比2・5%増)、営業利益54億6300万円(同0・6%減)、経常利益77億1500万円(同37・4%増)、当期純利益48億1500万円(同31・8%増)となった。為替予約に関わるデリバティブで評価益を計上したことにより、経常利益が大きく増加した。期末配当は、普通配当10円に加え、創立110周年の記念配当1円を増配して11円とし、中間配当と合わせて計20円となった。

 主力のエネルギー事業は、冬季に暖かい日が続いたが、原料費調整制度による販売価格の上方調整と、企業の大口ガス需要が堅調で増収だった。電力小売事業でも顧客数が増加し、バイオマス発電所による売電収入が業績を押し上げた。建設・土木・設備事業では、土木の完成工事が増加し、増収増益となった。

 動物医薬販売が堅調だったことに加え、CSF(豚コレラ)発生に伴う防疫関連商材の販売も伸びたが、東日本エリアでの競争激化により利益率が落ち減益となった。分譲住宅の販売が減った住宅事業と、新型車の販売が伸び悩んだ輸入車販売事業は減収となった。

 来期予想は、通期の売上高2240億円(同4・8%増)、営業利益58億円(同6・2%増)、経常利益63億円(同18・3%減)、当期純利益40億円(同16・9%増)、年間配当20円を見込んでいる。

神野吾郎代表取締役社長がCEO兼務/サーラグループ役員異動内定

 サーラコーポレーションは14日、取締役会を開き、サーラグループ内の役員異動を内定した。

 同社の中村捷二代表取締役会長(グループ代表)が相談役に退き、神野吾郎代表取締役社長がグループ代表・CEOを兼務する。社外取締役の石黒和義氏が退任、大久保アソシエイツ社長の大久保和孝氏が社外取締役に就任する。また同社は監査等委員会設置会社へ移行することも決まった。2月21日開催予定の定時株主総会で正式決定する。

そのほかの主な役員の異動は次のとおり

 【サーラコーポレーション(2月21日付)】執行役員・プロパティセグメントリーダー=澤井成人(執行役員)▽執行役員・業務担当=仲野哲央(業務担当理事)▽退任執行役員=角谷歩(シニアアドバイザー就任予定)、藤村利夫(サーラエナジー執行役員就任予定)▽常勤監査等委員である取締役=山本卓治(常勤監査役)▽監査等委員である社外取締役=杉井孝(社外監査役)、村松奈緒美(同)

 【サーラエナジー(2月14日付)】常務取締役=大島史彰(執行役員)▽取締役=金田恭伸(同)▽退任常務取締役=澤井成人(中部ガス不動産代表取締役社長就任予定)▽監査役=山本卓治(サーラコーポレーション常勤監査等委員である取締役と兼任)▽退任監査役=村松良、吉川一弘▽執行役員=藤村利夫(理事)、藤田尚弘(同)▽退任執行役員=仲野哲央(サーラコーポレーション執行役員就任予定)

 【中部(同日付)】取締役=朝倉良浩(中部技術サービス代表取締役社長と兼任)、石井澄晴(テクノシステム代表取締役社長と兼任)▽退任取締役会長=石原裕(顧問に就任予定)▽退任取締役=中村捷二(相談役に就任予定)

 【サーラ住宅(同日付)】常務取締役=各務祐司(取締役)、大場吉恭(中部ホームサービス代表取締役社長と兼任)▽退任取締役相談役=中村捷二(相談役に就任予定)▽退任取締役=岩田年弘、熊谷昌久

 【サーラカーズジャパン(同日付)】代表取締役副会長=上野国久(代表取締役社長)▽代表取締役社長=坂爪謙治(代表取締役専務)

 【中部ガス不動産(2月13日付)】代表取締役社長=澤井成人(代表取締役会長)▽退任代表取締役社長=角谷歩(取締役に就任予定)

 【中部ホームサービス(同日付)】代表取締役社長=大場吉恭(専務取締役)▽退任代表取締役社長=熊谷昌久(顧問に就任予定)

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