いざという時の機能など確認

初の帰宅困難者受け入れ訓練/サーラプラザ豊川

2020/10/06

簡易マットレスの設置体験をする参加者たち(サーラプラザ豊川で)

 1月に「災害時における退避施設利用に関する協定」を豊橋市と締結したサーラエナジーの子会社のサーラE&L東三河(豊橋市、山田佳弘社長)は5日、豊川市豊川町の「サーラプラザ豊川」(阿部康治店長)で、市と合同の帰宅困難者受け入れ訓練を行った。こうした訓練は初めて。近隣住民ら約60人が参加し、一時避難所としての機能などを確認した。

 プラザ豊川では、倉庫に救援物資の飲料や食料、寝具などを備蓄。災害時、帰宅困難者など最大100人を受け入れられる。非常用LPガス供給設備や発電機、マンホールトイレなどを整備している。地震発生の想定は震度6強。近くの鉄道の運行が停止し、駅から豊川市を通じてプラザに施設の提供要請があったとし、通信、避難誘導、退避施設設置、炊き出しの各訓練が行われた。

 マンホールトイレの組み立てや簡易マットレスの設置など、社員がてきぱきと実演して見せ、参加者たちも一部体験。自分たちで膨らませて設置した就寝スペースは「クッションが良く、寝心地がいい」など好評だった。

 竹本市長は「多額の費用がかかることに地域貢献として取り組んでもらい、有難い。市もしっかりと取り組みたい」と語った。山田社長は「今日の訓練で、受け入れの自信がついた。さらなる準備と対策をしていきたい」と意欲を述べた。

 参加した豊川商店街振興組合理事長で、近くで化粧品店を営む丸山恭司さん(62)は「商店街としても心強い。いざという時に、お客さんなどをこちらに案内できる」と話した。

てきぱきとトイレを組み立てる社員たち(同)

2020/10/06 のニュース

簡易マットレスの設置体験をする参加者たち(サーラプラザ豊川で)

てきぱきとトイレを組み立てる社員たち(同)

有料会員募集

今日の誌面

東三河学生就職NAVIリクルーティング

東三河学生就職NAVIリクrooting2025

高校生のための東三河企業情報サイト

税理士法人ひまわり

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP