永田鉄工株式会社
トップインタビュー
2023年7月7日
目指すは業界ナンバーワン!多品種・多分野で展開
永田鉄工株式会社 代表取締役社長 林 臣充
創業75年を超える、「歯車」製造に特化した会社です。歯車一つから大量生産まで短納期でできるため、新製品の試作用の歯車といったオーダーも多いです。取引先は月平均で50〜60社、業界は10数業界。これまでに製作した歯車は1,000種以上にものぼります。
当社最大の強みは歯車の歯面を削る研削加工[/marker]にあります。最新鋭のマシンと長年培ったノウハウで、精度の高い超精密歯車を生み出しており、現在、最新スマートフォンの製造ラインやロボット関連など最先端の技術を支える業界からのニーズが高いです。自動車部品メーカー大手が開発した産業用ロボット用の精密歯車製造も進めています。
高品質な製品を短納期で納める「品質とデリバリー」にこだわっていますが、そのためには常に最新鋭の設備を完備することと、そこで働く人財も重要だと考え、今後は人財育成にも力を入れていきたいと考えています。
今年5月に社長に就任し、100年企業に向かって全社一丸で目指しているのは、1社依存や、かたよった業界というオンリーワンではなく、業界ナンバーワンであること。今後も少量多品種であらゆる業界のものづくりに応えていきます。
先輩にインタビュー
2023年7月7日
高い技術を持った会社です!
夏目 蓮さん
- 部署製造2部
- 出身校私立愛知産業大学三河高校
- 入社年月2023年3月
- 趣味水泳やKポップの動画を観ること
- 主な仕事歯車の内径や端面の切削による仕上加工、測定
もともと製造系がよくて、自宅から通えるところを探していました。永田鉄工の企業見学をした時、会社の歓迎会など社内イベントが充実をしていることを知り「おもしろそうだな」と興味を持ったことが入社の決め手になりました。
歯車の内径や端面(たんめん)の切削による仕上加工を行うハードターニングが主な仕事です。具体的には研削機のコンピュータに数値を入力して材料をセット。加工し終わった歯車が公差内(規定内)におさまっているか測定しています。歯車の種類によって4台のマシンを使って作業しています。歯車は大きなものは直径30センチ、小さいものは5センチ程度ですが、研磨の交差の数値がミクロン単位の精密歯車を製造しています。
良かったこと・学んだこと
先輩方がとても優しくて、困ったことがあったり、わからないことがあると、優しく丁寧に教えてくれてとても働きやすい環境で良かったと実感しています。作業中以外や、となりの部署の人たちも話しかけてくれて、毎日楽しく1日の仕事ができています。「こうした方が良いよ」というアドバイスをもらうことは多いですが、怒られたことはありません。
想像していた以上に高い技術を持っているだけでなく、その高い技術や精度を保つには厳しい社内基準を設けていることを知りました。
今までの失敗談
歯車にも上下があるのですが、機械に材料を取り付ける際に、向きを反対に取り付けてしまい不良品を出してしまいました。その時、先輩には「みんな一度はやること。今日で学べたから良いよ」と言われたことが今でも印象に残っています。
仕事をする上での今後の目標、夢など
できる仕事の幅を増やして、1人で完ぺきに仕事をこなしていきたいです。また、人に頼るだけでなく、いずれは人から頼られるような社員になりたいです。
永田鉄工はこんな会社!
社員の方たちはみんなやさしくて、よく気にかけて話かけてくれます。
国道1号線から見える感じよりも、敷地内がとても広く、入社当初は迷ってしまいました。
現役高校生へメッセージ!
勉強が苦手で、計算も得意でなかったのですが、社会に出てみて、計算はできないよりもできた方が絶対に良いと思います。
タイムスケジュール
08:00 | 出社、作業開始 |
---|---|
10:05 | 休憩 |
10:15 | 作業再開 |
12:15 | 昼休み |
13:00 | 作業再開 |
15:00 | 休憩 |
15:10 | 作業再開 |
17:00 | 終業、帰社 |
※日によって、加工する歯車の種類が違います。種類によって、4台のマシンを使って作業しています。
2023年7月7日
常にコミュニケーションをとっている会社です
清水 静さん
- 部署製造2部
- 出身校愛知県立豊川工科高校
- 入社年月2023年3月
- 趣味野球
- 主な仕事精密歯車の研削と測定など
毎回、学校の会社紹介の中で永田鉄工が紹介されていたことと、旋盤の先生から「永田鉄工はめっちゃ良い会社だよ」と勧められたことが、永田鉄工に興味を持ったきっかけです。
新しくできた歯研工場内で、歯車研削盤で精密歯車の歯面の研削の加工をしています。歯車をマシンに入れる脱着作業から、加工をして、できあがった歯車を測定具で測り、公差内におさまっているか合否を判断しています。また、公差内に収まった歯車を、さらに試験機でデータをとり、精度を確認することもしています。
同じ歯車研削でも、研削盤で作って測定して終わりという単純な工程から、研削盤に取り付ける時に測定具を使って平行に付けないといけないものなど、複雑な工程のものもあり、変化があって良いです。公差の範囲の中で、このくらいの数値にしようという「ネライ値」がぴったり出たときには、達成感があります。その時には、研削前に、基準となるマスター製品をしっかりと測定できるようになったからできた、という自分自身の成長を実感します。
良かったこと・学んだこと
とにかく恵まれた環境!入社初日にそう思いました。先輩や上司がとても優しく、気軽に話せます。部署内でフットサルを月1回、土曜日にやっていて、そこでもたくさんの先輩方と交流を深めています。
また、入社後1ヵ月間、外部施設で新入社員研修を受けたのですが、社会人としてのマナーや知らなかった常識、知識を得ることができたことも良かったと思っています。
今までの失敗談
材料の歯車を削る時に、基準となるマスター製品があって、それをしっかりと測らないと精度の高い歯車ができないのですが、基準をしっかり測れておらず、公差内ではあったものの、ネライ値から離れてしまったことが失敗談です。
仕事をする上での今後の目標
今はまだ工程の一部分だけを担当していますが、全体の流れなどが把握できていないので、まずはひと通り仕事を覚えていきたいです。そしてとにかく長く続けること、欠勤ゼロ!が当面の目標です。
永田鉄工はこんな会社!
常にコミュニケーションをとっている会社です。工場ではマシンに向かってみんな黙々仕事するイメージがありましたが、「作業をしている上で迷うことや心配になったときは、すぐ人を呼ぶようにしている」と係長自らも常々言っているように、常にみんなで協力しながら仕事を進める会社です。みんな本当に優しいです。注意されたことはあるけれど、怒られたことはありません。一度聞いただけでは覚えられず、同じ質問をしても、みんな嫌な顔をせずていねいに何度でも教えてくれます。
現役高校生へメッセージ!
自分のしたいことを明確に決めて、それを仕事や会社選びに生かしていくと良いと思います。
タイムスケジュール
08:00 | 出社 |
---|---|
08:15 | 完成品の流動(夜勤の人たちが作った完成品を次の工程のところに持っていく)や、測定器具の確認。 |
08:30 | 荒引き(あらびき)=寸法出し後、加工作業・測定 |
12:15 | 昼休み |
13:00 | 作業再開(加工作業・測定など) |
17:00 | 帰社 |
※ミクロン単位を測る測定具は精度が大事。数値に狂いが出ていないか、1日に何回も(朝、昼、終業時など)測定具の数値を確認しています。
企業情報
社名 | 永田鉄工株式会社(ナガタテッコウカブシキガイシャ) |
---|---|
業種 | メーカー |
住所 | 愛知県豊川市宿町野川1-12 |
地図 | GoogleMap |
TEL | 0533-72-2131 |
FAX | 0533-78-3915 |
ホームページURL | https://nagatatekko.co.jp |
設立 | 1946(昭和21)年3月19日 |
資本金 | 7,625万円 |
代表者 | 代表取締役社長/林 臣充 |
事業内容 | (1)各種精密歯車の製造販売 (2)金属熱処理の加工 |
従業員数 | 175人 |
売上高 | 66億円(2023年1月期) |
事業所・支社・支店 | 本社・工場=愛知県豊川市宿町野川1-12 |
主な取引先 | (株)クボタ、ナブテスコ(株)、大羽精研(株)、川崎重工業(株)、(株)荏原製作所、オリエンタルモーター(株)、樫山工業(株)、津田駒工業(株)、住友重機械工業(株)、パナソニックスマートファクトリーソリューションズ(株) |
許認可類 | ISO 9001:2015認証取得 ISO 14001:2015認証取得 |