豊橋市初の取り組みパートナー募集/地域公共交通の持続可能な運行目指す
2025/05/03
ネーミングライツの対象の「かわきたバススマイル号」(豊橋市提供)
豊橋市は、市内4地区で運行するコミュニティバスの「ネーミングライツ」(命名権)を取得するパートナーを募集している。財源確保により、地域公共交通の持続可能性の向上を目指す。ネーミングライツパートナーの募集は、市として初めての取り組みという。
東部地区の「東部東山線やまびこ号」1台、北部地区の「柿の里バス」2台、前芝地区の「しおかぜバス」1台、川北地区の「かわきたバススマイル号」1台が対象。車体後方の左右の窓やリアガラスのほかバス停の表示板などに、それぞれのバスの名称に企業名などを冠した形で掲示する。
契約期間は10月1日から5年間で、年間の希望金額は1台につき20万円以上(柿の里バスは2台分で同40万円以上)。金額などに基づき審査される。
法人格を持つ市内外の団体が応募できる。5月30日までに必要書類を市に提出する。募集要項などの詳細は、都市交通課のホームページに掲載している。
同課によると、各コミュニティバスの運行経費は利用者が支払う運賃だけではまかなえず、税金が投入されている。これ以上の税負担は路線の存廃論議につながりかねず、金子倫三課長補佐は「地域の移動を支えるコミュニティバスが持続可能な運行になるよう、ネーミングライツパートナーとしてぜひ支えてもらえたら」と協力を呼びかける。