風針

 「東三河ふるさと公園のフジバカマに、1匹のアサギマダラが羽を休めていた」という記事が10月の小紙に載っていた。

 秋の訪れを伝える記事。数年前までは東三河のあちこちから同様の便りが寄せられ「群れで乱舞」という記事もあったくらいだが、今秋はこの1匹の記事1本だけだ。

 「旅するチョウ」として知られ、秋に日本列島を南下し、春には北上する途中で東三河にも立ち寄るアサギマダラ。ひょっとして減っている?と思ってググってみると、全国的にも近年、似たようなことが起こっているようだ。

 観察される数が減ったり、以前より個体が小さくなったり、今までとは異なるルートを飛んでいるのでは、という推測もあった。

 地球温暖化による四季の二季化が指摘され、今年も猛暑で夏が長かった。今はコートが欲しくなる日もあるが、11月初めは夏服で過ごしていた。あっと言う間に過ぎ去った秋。旅するチョウも、あっという間に飛び去ったか。

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