風針

 気象庁の定義では、立秋から23日の秋分までの期間を「残暑」とするそうだ。今年も残暑厳しく―そんな話を聞いていたが暑い中にも「秋」の気配は濃く、正直安堵する。

 昨年の今頃は「残暑」など無きがごとく、暦では秋なのに〝夏〟が続き、秋雨も存在感なし。そして、全国的な彼岸花の開花の大幅な遅れや未開花も話題に。

 きょうは彼岸の入り。昨年はタオルを首に巻き、流れる汗をふきふき―そんな墓参りだったが、今年は台風の進路次第ではどうなることやら。汗だくは回避出来そうだが…。

 〝凶悪〟さを増す異常気象の様子を伺いながら、現在人類は日々を送る。地球の変化を強く実感する中で彼岸花が咲いてくれた―そんな〝当たり前〟に胸なで下ろす…寒い話だ。

 怪談などの印象もあり、筆者には不気味な存在だった彼岸花も歳を重ねるごとにいまや年来の友人に会う感覚。来年も無事会えるだろうか。「曼珠沙華あっけらかんと道の端」(夏目漱石)。

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