風針

 夏休み真っ盛り。海外から一時帰国する学生の姿も見かける時節だ。そんな中、日本人の海外留学が伸び悩んでいるというニュースが頭をよぎる。

 日本学生支援機構が今年5月に発表したデータによると、最新の日本人留学生数は前年度より増えているものの、伸び率は鈍化。ピーク時と比べ2割ほど少ない。

 こうした中、コロナ禍がまだ落ち着かない時期に単身海を渡り、学び抜いた若者がいる。田原市出身の白井雄登さん(22)だ。中国語を学ぶため、母親の母国である台湾の大学へ進学し、今年6月に卒業した。

 幼少期から続けてきたきた野球でも頭角を現し、現地のプロ野球球団からドラフト指名を受けた。今後は台湾プロ野球という新たな挑戦の舞台に立つ。

 「毎日食らいついていく」。異国の地で覚悟を決めた若者のまなざしは力強い。グローバルな挑戦をためらいがちな時代だからこそ、彼の踏み出す一歩を応援したい。

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