風針

 今年は柿をたくさん食べた。豊橋産の次郎柿も豊作のようで値段が手ごろ。訳あり品はさらにお値打ちで、傷があって形が悪くても味は贈答品と変わらない。

 産地に住んでいると、知人や親類からお裾分けを頂くこともある。好物なので、一人で毎日1~2個食べてもなかなか減らない。

 食品の値段があれこれ上がる中、懐を痛めずに好きな果物を存分に食べられるのはありがたいが、作っているのは近くに住む地元の生産者。きちんと利益を上げられているのか、ちょっと気になるところ。

 高騰する米にしても、消費者は高過ぎると感じる値段でも、生産者にとっては農業を続けるためには適正との捉え方もある。

 消費者と生産者の間にギャップがあるが、消費者も生産者が農業を続けられないほどの安さを望んでいないし、生産者も高騰による米離れを懸念している。国は物価高対策に取り組むが、消費者と生産者が互いの存在を感じ、ギャップの埋まる関係を期待したい。

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