先日の三連休、各地で二十歳を祝う会が開かれた。蒲郡市の会場には着崩れを直すボランティアを続けている人たちがいる。活動は30年を越す。
参列者は着付けや準備のため朝早く出かけ、式が始まる頃には空腹で帯が緩みがちだ。風で長じゅばんがはみ出すことも。着崩れを防ぐには身のこなしにコツがあるが、多くの若者にとっては難しい。
着付師たちは場内に目を配り、声をかけては直して回る。近年は認知度も高まり、助けを求めて駆け寄る若者もいる。
長年の活動の中で「着付けをした業者に失礼だ」と否定的な声が届くこともあったが、果たしてそうだろうか。晴れの日の朝、最良の状態で送り出す人、その姿を保つ手助けをする人。門出を祝う気持ちに変わりはない。
「おせっかい」が敬遠される時代、通りすがりや近所のおばちゃんに指摘してもらう機会もない。ボランティアの皆さんは、その役割を買って出てくれているように思う。
