風針

 きょう9月9日は、五節句の一つ「重陽(ちょうよう)の節句」。菊を飾って長寿や無病息災を願うことから「菊の節句」とも呼ばれ、古くから人々の暮らしに季節の節目を告げてきた。

 菊は東三河に身近な存在で、田原市は輪菊、豊川市はスプレー菊の一大産地、豊橋市は先日の本紙にも「豊橋市9月の野菜」として掲載されたが、食用小菊の産地として知られる。

 輪菊は近年、白色の花びらを色鮮やかに染めたカラーリングマムが登場、用途が広がった。小菊はビタミンB1やビタミンEを豊富に含み、体を若々しく保つ働きがあるという。

 暦の上ではすっかり秋の気配だが、季節の移ろいを感じさせるとはいかないようだ。天気予報では、雨や不順な天候が続きそう。

 夏の疲れが出やすい時期だけに、この気象の変動は体にこたえる。華麗な菊を愛で、小菊を料理に添えて味わうのも一考。「無病息災を願う」という重陽の節句を、心身を整える契機としたい。

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