豊橋市の第3セクター「サイエンス・クリエイト」が解散した。設立は1990年、技科大の研究成果を事業化するのが目的だった。「スタートアップ」という言葉もない時代、先駆的な産学連携は注目を集めた。
しかし、その後、国立大学の法人化などにより、同社のような組織がなくても大学発ベンチャーを起こすことが可能となり、同社は役割を失う。
ただ、そうした変化がなくても、当初から収益見通しは厳しかったと当時の関係者は話す。それでも官民から15億円もの出資が集まり、3セクはスタート。それが当時の「世相」だったと言う。
東三河では、豊川市のプリオや蒲郡市のラグナシアを運営していた3セクも破綻した。設立は88年と91年。3セクが商業・娯楽施設に手を出していったのもバブル期の世相だ。
甘い見通しで始まり、多額の税金を投入した末に破綻した3セク。その源流に特異な世相があったと言われても、すとんとは腑(ふ)に落ちない。
