風針

 今週、日銀は政策金利の引き上げを決める見通しだ。今年になって利上げペースが速まり、普通預金でも1%の「高金利」をうたうネット銀行が現れ始めた。

 一方、メガバンクは高額預金者にポイントを優遇するカードを提供し、証券会社では10年物の利率が2%近い個人向け国債が人気だ。

 「金利のある世界」になると、ほったらかしでも利息が付く商品が増え、預金獲得競争が激しくなる。店舗経費が不要なネット銀行はその分を金利に上乗せし、大手は提携する証券、カード、ポイントで顧客を囲い込む。

 半面、厳しい競争を強いられそうなのが、高金利を払う体力の乏しい地域金融機関だ。さらに金利が上がれば、低金利時代に収益を支えた保有債券の含み損も拡大する。

 「信金王国」と呼ばれ、大手とも激しい競争を繰り広げてきた東三河。地域に密着した経営で、市民も信頼を寄せてきた地方金融機関も、否応なく金利世界の荒波に飲み込まれようとしている。

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