選挙の時に候補者が掲げる「公約」。当選した暁(あかつき)にはこういうことをやりますよ、という有権者と交わす約束だ。
今年度に行われた豊橋市民意識調査。この中で、戸別にごみを収集することについてどう思うか尋ねたところ、多くの市民が導入に後ろ向きの回答をした。
実はごみ戸別収集は、長坂尚登市長が昨年の市長選で訴えた選挙公約の一つ。しかし、今回の調査結果から見るに、この公約に期待する声は少ないようだ。
もちろん当選しても、公約のすべてが有権者に受け入れられたとは限らない。ただ、この事業はまちのためになると強く信じているのなら、いかに反対が多かろうと推し進めたら良い。
とは言うものの、長坂市長はどうだろう。同じく市長選で掲げた新アリーナ反対の公約も、住民投票の結果を受けて即座に翻した。民意の尊重は大事だが、やるにしろやらないにしろ自らの信念ではどう考えるのか語ってほしいものだ。
