「アタリはいいが、ヤワじゃない」そのCMを見たのはまだ筆者が高校生の頃。ロックグラスを口に運ぶ俳優クリストファー・ランバートにあこがれた。「このお酒を飲んだらカッコよくなれるかも」―無論、妄想。
この業界に入り、薄給ではあったが自分で稼ぐようになった頃、同期が結婚。祝いは何がよいか?の問いに返ってきたのが「フォアローゼズの黒」。
日本経済新聞によると、キリンホールディングスがバーボンウイスキーのブランド「フォアローゼズ」を米国企業へ売却するという。今後は国産ブランドに注力していくとか。
健康志向の高まりによる市場縮小など背景に―鯨飲馬食で健康診断にひっかかる年齢になってきた身には実に耳に痛い話。
当時から高価だった「黒」。同期で集まり封を切り、紙コップで乾杯―。あこがれの酒売却の報に、若き頃と、「あの味」を思い出す。みな、元気だろうか。帰り道、ちょっとぜいたくしてみたくなった。
