今年の春、底をつき干からびた宇連ダムの痛々しい姿を覚えているだろうか。東三河を襲ったあの深刻な水危機からわずか数カ月、またしても私たちは冷や汗をかく夏を過ごした。
雨不足によって地域の水がめであるダムの貯水率は一時、絶望的な2%台にまで落ち込んだ。しかし秋雨前線の長雨に救われ、どうにか6割ほどまで回復を遂げたのである。
この恵みを受け、8月21日から続いていた豊川(とよがわ)用水の節水対策は、9月18日をもってようやく幕を閉じることとなった。
危機を脱してホッと息をつきたいところだが、これで気を緩めるわけにはいかない。制限が解かれたからといって、無駄遣いをしてよい理由には絶対にならないのだ。
春先にも水が枯渇し、地域全体が窮地に追い詰められたばかりである。その痛みを知る私たちだからこそ、喉元を過ぎても教訓を忘れず、常に水の大切さを胸に刻んで生活すべきなのだ。
