風針

 生駒山のふもとに住む伝説のコレクター、安部善重は1923年、大阪で生まれ、西宮を経て生駒山ろくに移り住んだ

 父親は西宮などで医院を開き、看護婦の養成にも当たった。活動写真は面白いから見るなとは言わん、家でやれと言った父は9ミリ半の撮影機と映写機、フィルムを買ってくれた

 父は16ミリのエルモトーキーも買ってくれ、母と親しかった宝塚歌劇の小林一三は使った衣装トラック九杯分を倉庫に運び、安部のコレクションはレコード、甲冑(かっちゅう)、日本刀に及んだ

 安部は島根の旧家の出で、戦前はだいたい年貢でやっていけたし、兵役も免除され、ひたすらコレクターの人生を歩み、映画の目録とフィルムの収集は膨大な量に上る

 何ごとも経験せよという両親の教育方針に沿って種智院大学を卒業後、安部は若き日、興行関係の仕事をこなし10年ぐらい巡業をやった。京都で料理屋もやったという安部は2005年、81歳で逝去。

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