風針

 文科省が高校国語の再編を行う方針だ。小説や評論など多様な題材で学べる科目構成に刷新するという。現行制度では、理系生徒を中心に「文学国語」や「国語表現」の履修率が低いことから、文学に触れる機会を増やすのが狙い。

 数学や物理のように、一つの答えを速く正確に導き出す勉強に偏りがちな理系学生には、哲学や倫理、文学なども幅広く学ぶ「リベラルアーツ教育」が必要だ。

 理系単科の豊橋技科大で、その役割を担っているのが総合教育院。3年への編入生が8割を占め専門教育に偏りがちな同大で、人文・社会科学等の科目を担当する。

 4月からは、市民を交えて哲学やコミュニケーションを学ぶ「市民参加型科目」を開講した。学生と市民が議論と対話を通じ、多様な経験と視点から生まれる異なる価値観を学ぶ。

 答えが一つの問題を解くならAIにはかなわない。人間には、多様な視座を持って感性を磨き、正解のない問いに向き合う力が求められる。

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