とろりとしたたれの甘露から現れる脂のうま味。言葉にできないほどの美味に、毎週でもうなぎ屋の暖簾をくぐりたくなるが、値段を考えるとそうもいかない。
そんな高級品がさらに高値の花になるかと、やきもきしながら見ていたのが、ワシントン条約締約国会議のニュース。ウナギの国際取引を規制するという提案が否決され、ほっと一安心した。
ウナギと言えば、県の水産試験場が開発しブランド化した「葵うなぎ」が気になる。大豆イソフラボンを餌に混ぜることで、養殖ウナギの9割以上を、身が大きくても柔らかくおいしい雌に育てることができるという。
今までより倍ほどの大きさの蒲焼きができるのだから、逆に値段が少しは安くなるのかと期待したいところだが…。大きく育てるまでに時間も餌代も多くかかるため、期待するような値段にはならないようだ。それでも、霜降り肉のような旨みと柔らかさが特徴の特大雌うなぎ。一度味わってみたい。
