アルペンクライマー山岳カメラマンの平出(ひらいで)和也(石井スポーツ所属)は大学2年の時から登山を始め、2001年にクーラカンリ(東峰・7381メートル)に初登頂した。
難易度の高い数々の未踏峰・未踏ルートに挑戦し、優秀な登山家に贈られるピオレドール賞を日本人最多の3度受賞、世界のトップクライマーとして幅広く活躍している。
2002年、未踏峰の自分が登るべき山を探しにパキスタンへ行った平出は垂直の北東壁を有する、前人未到の7611メートルのシスパーレと出合う。
2007年に最初の挑戦をして以来、4度目に念願の登頂を果たした平出には2025年に亡くなった最良のパートナー谷口けいと登ったシプリン登頂の思い出があった。
奥野武範の「挑む人たち。」(リトルモア)には極夜行に挑む角幡唯介、エベレスト登頂10度を達成した山岳ガイド、倉間裕之、映像カメラマン・前田泰次郎ほかの挑戦とロマンを記録している。