フリーアナウンサーの久米宏さんの訃報が伝わった。追悼番組の中で、長年にわたりメインキャスターを務めた報道番組「ニュースステーション」の最終回が放送された。
1985年に始まったニュースステーションは「ニュースの革命」と称された。模型の活用といった見た目の分かりやすさもさることながら、久米さんが隣に座る女性キャスターや中継先の記者、アナウンサーを紹介する際、呼び捨てにしたことも話題になった。
社外の人に向けて、同僚や上司を呼び捨てにするのは社会人としてのマナー。こんなふうに視聴者目線で、ちょっとした違和感を丁寧に拾い上げているようだった。
番組の最終回でビールを飲み干してみせた久米さん。番組が続いたのは、視聴者から寄せられた厳しい批判のおかげだと明かした。
「クレームは宝の山」ともいう。長寿番組の秘訣(ひけつ)は、耳の痛い言葉から逃げなかったその姿勢にあるのだろう。
