中学生がウニ飼育の成果報告

餌や水流など試行錯誤/大量死乗り越え「市独自の成功事例を」/田原中学校1年生有志「うにうに隊」

2024/03/24

身が確認できたウニ

 田原の名産品を目指し、ムラサキウニなどの飼育に取り組んだ田原市立田原中学校の1年生有志が校内で成果を報告し、ウニの身や味も確認した。田原の特産品を餌に育ったウニ。さてその中身と味は―。

 校内公募で1年生21人が「うにうに隊」を結成し、昨年11月から校内の水槽で飼育していた。今月16日、成果発表と身の入り具合、味の確認を実施した。

 校章のデザインの由来にちなんでウ二に着目。沿岸漁業の場、藻場が著しく衰退する「磯焼け」の要因とされるムラサキウニだが、駆除するだけでなく、有効活用しようと考えた。

 特長を打ち出すため、田原の特産品を餌に使い、育て始めた。規格外の廃棄されるキャベツと学校花壇の菜の花、四つ葉のクローバーを与え、飼育した。しかし、冬休みの頃に大量死が発生。死因について自分たちで調べ、市内の漁師ら協力者の助言も得て、原因と考えられる水流の改善に取り組んだ。すると、死亡率が低下したという。

 飼育して4カ月。生徒たちは、報告の最後に「田原市独自のウニ養殖の成功事例をつくりたい。観光名所の一つになるように魅力的な海をつくりたい」と思いを話した。

 一方、飼育したウニの身と味は―。報告後、生徒たちは早速、ウニをはさみで割り、確認した。当初、スカスカだったウニに身が入っていた。餌ごとに比較すると、菜の花を与えたウニの身入りが多く、味はクローバーを食べたウニとともに生徒たちから「風味がいい」「おいしかった」などの感想が寄せられた。

 隊の中心メンバーの1人、中神燕太郎さんは「大量死の時は焦りました。食べられるまでになり、良かったです。2年生でも続けたい」と話し、他の生徒たちも継続に意欲をみせていた。

飼育について報告する生徒たち

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