消防団ビジョン策定

負担軽減など通じ多様な人材確保へ/地域防災力向上図る/豊橋市消防本部

2024/03/24

消防出初め式に参加する消防団員は、以前に比べ人数がだいぶ絞られている(今年1月、豊橋市駅前大通で)

 豊橋市消防本部は、2030年度を目標年度とする「消防団ビジョン」を策定した。団員のなり手不足が顕在化する中で、負担軽減などを通じて多様な人材を確保し、持続可能な組織の構築と地域防災力向上を図る。

 同本部によると、昨年4月時点の団員数は1120人で定数(1230人)を下回っている。

 24年度からの中長期的な指針である同ビジョンでは、消防出初め式のような儀礼的な活動やポンプ操法といった競技化・慣例化した訓練などを見直し、負担の軽減につなげるとしている。これらを巡っては、団員から負担感を訴える声が寄せられていた。

 訓練強化に向け、幅広い技術と知識を習得できる消防署研修を引き続き実施するほか、eラーニングも活用する。

 式典などの公的行事やPR事業などを行っている「女性分団」の名称を、24年度に「広報・支援分団(仮称)」に変更し、男性も加入できるようにする。

 従来からの「基本団員」と特定の活動にのみ参加する「機能別団員」ともに、定年の延長を検討する。

 消防団に求められる役割が、火災だけでなく地震や風水害など災害対応へと広がっていることを踏まえ、現在6割程度の多機能型車両の配備率を30年度までに100%に引き上げる。

 同本部総務課の牛田雅三主幹は、同ビジョンで示した将来像について「皆で共有し、その方向に向かっていくことが大切だ」と語った。

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