地域スポーツ企画「とにすぽ」
偉大な先輩の背中追って― 期待の高校生たちが大舞台へ
2025/05/19
鈴木亜由子がレースへの意欲を語った
鈴木亜由子(日本郵政グループ)が集大成のレースへ向けて新たなスタートを切った。来年、愛知県で開催されるアジア競技大会は、彼女にとって「最後の挑戦」になるかもしれない。そして、地元の偉大な先輩の姿を追って、成長著しい期待の高校生たちが夏の舞台へ挑む。
◆集大成へ再挑戦
約半年ぶり実戦復帰となった仙台国際ハーフマラソンで、見事に初優勝を飾った鈴木亜由子は「自分のリズムで、うまくレースを展開できた。最後の競り合いでも自分の力を出し切れた」と話した。
ケガの影響で、当初の目標に掲げた世界陸上には出場できず「挑戦するための土俵に上がれない悔しさがあった。まず1歩、悪い流れを変えたいという思いがあった。今回、良い感触で次への一歩を踏み出せた」と明るい笑顔を見せた。
今後の目標については「昨季はあまりレースに出られなかったので、来年のアジア大会を見据えながら、海外レースも含めて1本のレースを大事に、状態を確かめながらコンディションを上げたい。スタミナとスピード感を高めて、より高いレベルで走り切る身体を作りたい」と力強く語った。
中学生の頃からトップランナーとして走り続け、リオ五輪や東京五輪など長く第一線で活躍してきたが、新たな挑戦への意欲・勝負への闘志は衰えていない。