企業間連携など森林政策に注力/県東三河総局
2024/02/26
東三河には森林資源が豊富にある
愛知県東三河総局は、東三河に豊富にある森林資源の新たな循環利用を推し進める。2024年度からスタートする「東三河森林ルネッサンスプロジェクト」の初年度の関連経費として約5226万円を予算計上した。
複数の所有者に代わり信託銀行が森林を管理し、新ビジネスなどで収益化を図る「森林信託」の導入に向けた調査を実施。森林を集約して事業者に委託することで作業の効率化につながり、利益率の向上が期待できるという。
このほか森林空間を活用したマウンテンバイクやオリエンテーリングなどの新サービスを創出するためのニーズ調査や、事業者によるモデルプランの造成支援、誘客プロモーションを行う。
企業展示会、交流会「ウッドワンダーランド」の東三河版を開催し、東三河での企業間連携を促す。現状では木材関連の企業間交流は名古屋市近郊で行われることが多く、東三河の企業が参加する機会は少ないという。
木材の良さを知り、体感してもらおうと豊橋駅周辺など人が集まる場所に木製品などを展示する「木質体感ショールーム」を開設する。設置期間は長期を想定。時期は未定としている。
同総局によると、東三河は森林空間が6割を占める。