市内で侵入盗の被害が多発/校区指導員にも協力要請/豊橋署
2024/05/05
住民と侵入盗対策について話す豊橋署員ら(4月下旬、豊橋市内で)
豊橋市東郷町の住宅で4月下旬、住宅から現金などが盗まれる侵入盗被害が連続して起きた。豊橋署は住人が不在となる傾向の強まるゴールデンウイーク(GW)中の被害を懸念し、市民に防犯対策を呼びかけている。
4月27日から30日にかけて、同町の住宅2軒で被害が発生。住人が就寝中に玄関のガラスが割られる「忍び込み」の手口と、窓ガラスが破壊されて無人の家屋が物色される被害もあった。
署は、住人が旅行などで留守になりがちな大型連休後半の被害を警戒している。犯人側は、家人の行動や家財品の情報を把握して犯行に及んでいる可能性があるという。
同署生活安全課の山本伸彦課長は「SNS(交流サイト)で、住宅にある高価な貴金属の情報や、日付の特定できる旅行先の話題など安易な発信は危険」と個人情報を管理する意識を高める必要性を訴える。
市内では今年、侵入盗の被害が多発。各地区の高級住宅街や空き家など、多様な手口の被害が確認されている。山本課長は「他人ごとと考えず、不要な現金は保管せずに防犯カメラやライト、センサーなどを設置する対策を施してほしい」と話している。
署は4月下旬に本年度の「安全なまちづくり推進指導員」の委嘱式を開いた。竹村賢二署長が、各校区の自治会や防犯協会、青パト隊のメンバーなどに委嘱状を交付。指導員は署と情報共有しながら、各校区で啓発活動などを担っていく。
式では、竹村署長が市内の犯罪情勢を説明。多発傾向の侵入盗対策などについて協力を求めた。