戦後80年 目立つ若者たちの参加

豊川海軍工廠語り継ぎ養成講座に〝新たな芽〟/戦争の悲劇後世へ―「自分も」継承志し

2025/06/16

豊川海軍工廠語り継ぎボランティアの養成講座を受ける受講者ら(豊川市平和交流館で)

 終戦から80年。豊川市は今年も平和公園で来園者を案内する豊川海軍工廠(こうしょう)語り継ぎボランティアの養成講座を開講しているが、例年に比べて高校生ら若者の参加が目立つ。戦争の悲劇を後世に伝える役割が、若い世代に継承されている。

 講座は園内の平和交流館で先月末から始まり、7月まで全5回でガイド活動の内容や工廠の歴史、施設の概要や被爆者の体験記などを学ぶ。受講後、正式にガイドとして登録するかを決める。

 今年は受講者26人のうち6人が高校生。大学生や20代、40代もいる。2018年に平和公園が開園した当初は70代以上の高齢者が圧倒的に多かったが、幅広い世代に広がっている。現在、61人いる登録ガイドは高齢化も目立ち、若年層の新規加入が期待されていた。

 豊川高校2年の丸山未夢さんは、市内の小学6年生が毎年行っている平和公園の見学で関心を抱き、その後、父親と再び訪れた際に園内ガイドを受け「ボランティアの方が優しく、分かりやすく案内してくれた。自分も同じようにやってみたい」と志した。

 受講内容に「難しいこともあり、覚えることもあって大変」と話すが、ガイドとして登録されたあかつきには「祖母がまだ平和公園に来たことがないので、呼んで案内してみたい」と見据えた。

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