地域スポーツ企画「とにすぽ」
東日旗に輝き放つ
2025/06/16
鋭いスイングでチャンスを演出した
小学生球児たちが伝統と歴史ある紫紺の「東日旗」を目指す戦い、第78回豊橋少年軟式野球選手権大会が始まった。豊橋市内の各球場で熱戦が繰り広げられ、将来有望な逸材たちが白球を追う。まばゆい輝きが目に留まった3人の俊英を紹介する。
野球を見る醍醐味(だいごみ)のひとつは、選手が魅せる圧倒的な「躍動感」にある。走攻守で果敢に攻めて誰よりも貪欲に勝利を目指す姿が印象的だったのが、鷹丘ホークスの青山一喜(6年)だ。兄の影響もあり3年生から本格的に野球を始め、元来持つ運動神経の良さもあってすぐに魅力に取りつかれた。
両親いわく「本当に野球が大好き」な野球少年。それは、彼自身のプレーを見ていれば分かる。マウンドでは、プロ野球ファンなら知る岩隈久志や斎藤和巳、三浦大輔のような投球フォームで相手打線をシャットアウト。打席では、巧みに左右へ長短打を放つ打撃技術を見せた。
東日旗では、チームの優勝を目標に個人賞の獲得も目指していたが、鷹丘Hは惜しくも初戦で敗退した。磯辺マックスとの試合は、最終回までどちらが勝ってもおかしくない1点を争う1回戦屈指の好ゲームとなった。