物価対策など争点に/与党過半数維持なるか 20日に投開票
2025/07/04
「頑張ろう」と気勢を上げる支持者(豊橋市内で)
「政権維持か」「奪還か」の行方を占う参院選は3日、公示された。愛知選挙区(改選4)には予定された現職3人と新人11人の計14人が立候補した。参院の会派がほぼそろい与野党がぶつかる「注目区」。物価高対策や消費税の是非を巡って活発な論戦が展開されそうだ。
立候補したのは、届け出順にいずれも新人でれいわの辻恵氏(77)、諸派で日本の家庭を守る会の石原悟氏(75)、共産の須山初美氏(46)、国民の水野孝一氏(48)のほか、どちらも現職で3期目に挑む自民の酒井庸行氏(73)と再選を目指す公明の安江伸夫氏(38)。いずれも新人で諸派の横山緑氏(47)=NHK党=、社民の大西雅人氏(30)、参政の杉本純子氏(47)、維新の広田沙久良氏(47)、諸派の園原武嗣氏(54)=日本誠真会=、諸派の田中克和氏(41)=減税日本=、諸派の山根有紀也氏(34)=チームみらい=と再選を狙う立憲現職の田島麻衣子氏(48)。
14人は午前、名古屋市内などで出発式を開き、第一声を上げた。うち酒井氏と田島氏は夕方に豊橋市に入った。出発式で酒井氏は地域の活性化問題を、田島氏は消費税やガソリン税の暫定税率の問題を取り上げ、支持を訴えた。
参院選は石破政権で初めての選挙。衆院で過半数を割っており、結果次第では政権運営の基盤が揺らぐ可能性もある。「政権選択と同じ意味を持つ」とみる立候補者もいる。
公示にあたり県選挙管理委員会の加藤茂委員長は「選挙の重要性を改めて御認識いただき、各候補者及び政党等の政見、政策を十分に見極め、棄権することなく主権者として責任ある一票を投じられますことを切望いたします」と談話を発表した。
投票は20日で即日開票される。期日前投票は4日から始まり19日まで県内各所で行われる。
なお、県内の選挙人登録者は2日時点で610万5898人。2022年7月の前回の参院選の時と比べ、2万6991人減っている。