来月「LIVE119」開始

東三河消防指令センター 通報者とスマホで現場映像共有/救急対応の迅速化期待

2025/04/27

「LIVE119」の運用が5月1日から始まる東三河消防指令センター(提供)

 東三河の5市で共同運用している東三河消防指令センターは5月1日から、スマートフォンを使って119番の通報者に現場の映像を送ってもらうシステム「LIVE(ライブ)119」を導入する。電話による声だけよりも通報内容を把握しやすくなるなど、救急対応の迅速化が期待される。

 同システムでは火災や事故などの119番通報があった場合、センターの判断で通報者のスマホにURLをSMS(ショートメッセージサービス)で送信。通報者はURLに接続し、スマホのカメラ機能で現場の動画を撮影する。映像はセンター内のモニターにリアルタイムで映し出される。

 仮に現場の住所が分からなくても、位置情報共有機能によってセンター側で場所を確認できるので、消防車や救急車の出動指令を早く出せるようになる。

 救急隊が到着するまでの間、居合わせた人に応急手当てをしてもらう必要があると判断された場合には、そのやり方を解説した動画やイラストなどを同センターから通報者のスマホに送信することもできる。

 センターの運営メンバーの豊橋市消防本部によると、同様のシステムは愛知県内では名古屋市や豊田市、岡崎市などの消防当局がすでに導入している。

 市消防本部通信指令課の髙橋克章専門員は「ライブ119を活用して、1分1秒でも早く現場に到着できるように努力するので協力をお願いします」と呼びかける。

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「LIVE119」の運用が5月1日から始まる東三河消防指令センター(提供)

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