中学生寮 再スタート

豊根村/地域おこし協力隊・小早川さん指導員に/生徒の自主学習で活用

2020/07/01

自主学習に取り組む生徒ら(6月29日夜、豊根村で)

 中学生の寄宿舎を昨年度末に閉鎖した豊根村が、施設を生徒の自主学習に活用する取り組みを始めた。6月からは無料の学習会を開催。生徒らはテーブルを囲んで教え合ったり、指導員に質問したりして、宿題や受験勉強に取り組んでいる。

 村では村立豊根中が唯一の中学で、生徒数はわずか24人。長らく全寮制で生徒は隣接する「志高寮」で生活したが、今年度、通学に切り替わった。

 学習会は6月に始まり、月・火・水曜夜に寮の集会室を利用。村の地域おこし協力隊を務める小早川武史さん(22)が、学習指導員として付き添う。

 運営に当たる村井寿一・元富山中学校長(65)は「都会のような塾がない中、生徒をどうサポートするかが大事。一つの助けにしていきたい」と語る。

 6月29日には生徒10人が参加。学年別に分かれ、小早川さんがテーブルを回って質問に答えた。雑談が始まると、「静かに」とたしなめる場面もあった。

 3年生の亀山百椛さん(14)は「家より集中できるし、個別に教えてもらえる」と評価。2年生の伊藤莉帆さん(13)も「分からないところを、互いに教え合えるのがいい」と前向きだ。

 小早川さんはこの春、駒沢大学を卒業したばかり。今月からは同じ会場で週1日、有料の学習塾も開く予定で、「学ぶ楽しさを伝えたい」と話している。

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