風針

 すべての取組が終わった土俵で、行司から受け取った弓を巧みに操る力士。最初はゆっくりと、徐々に速く8の字に回し、最後は弓を担いで四股(しこ)を踏む。

 大相撲で行われる弓取り式には、勝者をたたえる舞という意味のほか、「神送り」の意味もあるという説がある。式が終われば、神は天上に戻るというのだ。

 この説を根拠に、中高時代を豊橋で過ごした太田房江参院議員は、弓取り式の後でなら女性が土俵に上がっても問題はないと考えている。太田さんは大阪府知事時代、「土俵上で府知事賞を渡したい」と相撲協会に何度も要望したことがある。

 京都府舞鶴市で起きたような緊急時だけでなく、表彰やあいさつで女性が土俵に上がることを認めるよう求める声が強まっている。一方、「土俵は神聖」と女人禁制にこだわる意見も少なくない。

 女性の社会進出と伝統を両立させる方策はないものか。太田さんの提案は、その議論に一石を投じることになりそうだ。

有料会員募集

東三河の家造り「住蔵」

連載コーナー

ピックアップ

東三河見ごろ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.