評論家の山本七平さんは、日本的組織特有の構造的欠陥を「日本の組織は公転をやめて、自転を始める」と評した。つまり、本分を忘れ、組織の論理で動き出すという話
日本的組織特有というが最近の報道をみていると、世界的にみても人の言動や思考に「公転」ではなく「自転」を感じることが増えてきた
米国が自律型戦闘軍を創設すると発表。人手も不要と将官ポストを20%削減。国防のためとはいえジェンダー否定など含め、自らの主義が色濃い「自転」を押し通す政治の軍への〝介入〟に危惧の声が上がる
「自転」的思考の恐ろしいところは排他的思想に傾きやすい点だ。自省より他罰的―世界的に広がる「社会の分断」も「自転」的考え方が強く反映された結果といえる
仮りに「公転」がなければ地球は気候の均衡を失うという。地域によっては人は「永遠の夏か冬」を生きることになる。これを我々に当てはめたらどうか。きな臭い世情だけに、留意したいものだ。
