蒲郡市立図書館で漫画家大橋裕之さんの一風変わった展示会が開かれている。その名も「なんとなくとっておいた展」。
「特に思い入れのある品は?」と大橋先生に問うと、かつて市内にあった商業施設「ヤオハン」のレジ袋だという。こちらは「なるほど」とうなずきつつ「他には?」と重ねて尋ねてしまった。
こんな風に、先生との会話は一向に盛り上がらない。ただ、誰よりもあなたのことは分かっている―そんな気持ちにさせてくれるのが大橋さんの作品群なのだ。
ところでヤオハンを若い人に何と説明すればいいのだろう。NHKの連続テレビ小説「おしん」のモデルになった人物が立ち上げ、世界に店舗を展開したスーパーマーケット…。バブル時代の象徴ともいわれる。
地元の人に聞くと、スーパーでなくショッピングモールでもなくデパートでもないと…うーん。そんなことをモヤモヤと考えながら楽しめる展示。6日までです。
