風針

 インフルエンザが猛威を振るっている。連日のように小中学校から学級閉鎖の知らせが届いている。

 記者も先週末に発熱し、今週にかけてほぼ寝て過ごすことになった。子ども時代に比べて、大人の風邪はダラダラと治りが悪い。

 「おなかに風邪が入った」。子どものころ、医師からよく言われた言葉だ。今思えば、ウイルスか細菌による胃腸炎という意味だったのだろう。特効薬はなく、水分を補給しながら安静にしているしかないようだ。

 風邪を予防するには「うがい、手洗い」。それこそ、子どものころから言われてきた。ただ、洗いすぎは良くないようで、せっけんや殺菌剤で体の常在菌を落としすぎると、風邪と闘う力はむしろ弱まってしまうらしい。お年寄りは塩を入れたお湯でうがいをしていたが、あれも理にかなっていたのだろう。

 年末年始にはおいしいものがたくさんある。なんとか踏ん張って良い年の瀬を迎えたい。ちょっと気が早いか。

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