来年の干支(えと)は丙午(ひのえうま)。この年に生まれた女性は気性が激しく夫の命を縮める、という迷信があって、昭和41年の丙午は、出生数が前年より25%も減少した。
迷信による産み控えが起こるような時代だったが、翌42年の出生数はその反動で4割も増え、日本の人口は1億人を突破。第1次・第2次のベビーブームに挟まれた世代で出生数は増加トレンドにあった。
60年前とは対照的に、令和の丙午は深刻化する少子化の中で迎える。豊橋市の出生数は5年前から24%も減少していて、2000人を切ってしまう。
令和の産み控えは既に始まっていて、8割の男女が「いずれ結婚するつもり」と言っていても、希望と現実のギャップで結婚と出産を先送りさせている。
23日に発表された人口動態統計では、25年の出生数は10年連続で過去最少を更新する。ただ、希望の持てるデータもある。婚姻数は昨年より1万組ほど増えそうである。
