風針

 北海道での男子大学生集団暴行死で、起訴された被告の1人に懲役30年の判決が下されたが、事件の凄惨な内容に「甘すぎる」の声が噴出している。

 弁護側の「計画性のなさ、偶発的なもの」という主張が退けられた形となったが、気になるのは「なぜ、こんな残虐な犯行が行えたのか」という点。

 女子高生を橋から転落させて殺害したという事件も集団によるものだったが、単に「同調圧力」という言葉だけでは、説明しがたいほど被告たちの犯行内容は凶悪だ。

 他人の痛みが理解出来ない、気に入らなければ即制裁―そんな〝怪物〟が若くして生まれる社会はどこか病んでいるに違いないが、〝病巣〟への対処は万全とは言いがたい。

 「少年」―未熟とされる若者の凶行の芽をどう摘んでいくのか。社会、特に教育が問われるが、従来の方法で伝えられなかった人の痛みや苦しみをどう教えて行くのか。今後も事あるごとに大人の側が問われる重い〝宿題〟となろう。

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