風針

 取材で小学校の給食の時間にお邪魔した。「あれ、こんなに少なかったっけ」。同行した人と目を見合わせた。

 大柄な子は数口で食べ終えてしまう。配り切れなかった給食を、男子たちがじゃんけんで取り合う風景は昔と同じで、ほほえましかった。

 その日は魚フライ1枚、卵とじ、米飯、果物、牛乳。栄養バランスやカロリーは満たしているのだろう。自分がさっき町中華で食べた満腹セットなどと比べてはいけない。

 おかずが唐揚げ1個――。そんな交流サイト(SNS)への投稿が物議を醸したことがある。九州の小学校のある日の給食という。栄養的には問題ないが、見た目の寂しさは否めない。

 食費が高騰する中、国の支援金だけでは足りず、独自に上乗せして無償化する市町村もある。ただ、自治体によってばらつきがあっていいのだろうか。現場の人たちのやりくりにも頭が下がる。未来を担う子どもたちのために、積極投資を願う。

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