風針

 しもやけ。漢字で書けば霜焼け。字面だけでも、あの痛がゆさがまざまざとよみがえる。大人になってご無沙汰だったが、本紙のベテラン女性社員がこの冬、罹患(りかん)し身もだえている。

 意外にも、しもやけの患者は増加傾向だという。異常気象や室内外の温度差、体温調節機能の低下が原因らしい。暖房設備の充実や栄養事情の向上から減少したものと思われたが。

 しもやけを知らない若い人もいるかもしれない。昭和の子どもは寒さを強要されたものだった。焼いた針で患部を突き刺すという変態的な荒療治までまかり通っていた。

 この時季にふさわしい詩がある。雪にもめげず春の花として真っ先に咲くマンサク。「ああ まんさくの花が咲いた」というフレーズを思い出す。国語のテストか教科書で読んだ。

 久々に読みたくなって調べると「白い自由画」と題されたその詩は、本紙に何度も登場する豊橋ゆかりの詩人丸山薫氏の作だった。

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