豊橋市政を揺るがしてきた問題は、これで決着をみるのか。豊橋公園東側エリアの再整備と一体で計画された多目的屋内施設(新アリーナ)の建設事業の行方を占う住民投票が20日に行われる。
問われるのは現行計画に賛成か、反対かということ。この事業にストップをかけた長坂尚登市長だが、投票結果を尊重する意向を示している。反対多数なら方針通り契約解除へ。逆に賛成多数になれば大きく方針転換することに。
結末がどちらになっても恨みっこなし。それが直近の民意だと納得してノーサイド…となれば望ましいが果たして。
住民投票の実施が決まってから、特にネット空間では賛成派と反対派がいがみ合い、ののしり合いのような状況も。
市民の間に一度生まれた「分断」は、住民投票が終わっても残り続けるかもしれない。不幸な事態を回避し、いかに融和を図るか。そのときこそ、市のトップである長坂市長の力量が問われることになる。