「日本人初!宇宙へ」と題したテレビ中継をかじりつくように見たのは、もう36年前のことになる。当時、日本人として初めて宇宙飛行をした秋山豊寛さんが、先月亡くなったと報じられた。
宇宙へ飛び立った時は48歳。体力に衰えを感じるお年頃だが、国内の宇宙飛行士の多くは40代。知識や経験に加え、安定した精神力が求められるからだろうか。
秋山さんの中継を見て、子ども心にも宇宙の壮大さを思った。そして、日常の悩みを取るに足らないもののように感じた。
地球に帰った秋山さんが、ヘルメットを脱ぐやいなや、渡された大きなパンをパクついていたのが印象的だった。それから5年後、テレビ局を退社して就農している。自宅にはテレビもインターネットもなかったそうだ。
宇宙飛行士が神秘体験をしたり、内面に大きな変化がもたらされたりといった話を聞く。宇宙で何を感じたのか。答えはその後の人生にあるようだ。
