漫画家・青木雄二は人生を全力で駆け抜け、共産主義、唯物論、無神論と出会い、その考え方を信じて傾倒していった。
青木のこうした思想は、すべて実体験から得たものを補完するためのもので、その目で直接見てきた経営者たちのあくどい金もうけ、自身の地を這(は)うような生活から「なぜまじめに働くものが豊かになれず、ずるいことをして働かない者ばかりが豊かになるのかを考え続けた。
青木は高校を卒業後、山陽電鉄、町役場勤務を経て大阪に出て水商売を転々とする中で〝ゼニの裏事情〟とからくりを知った。
44歳の時、「ナニワ金融道」で漫画家デビュー、ベストセラーとなり、売れっ子漫画家となった。95年、ホステスをしていた若代と結婚、00年には長男・旭が誕生、子ぼんのうぶりを見せた。
肺がんのため58歳で死去、妻・若代は「夫・青木雄二―ナニワの異端漫画家の真実」(廣済堂出版)で〝まっすぐな人〟の生涯をしのんでいる。
