風針

 1959(昭和34)年、大阪に生まれた村上世彰(よしあき)の父は台湾に生まれ、中学から日本に留学し、大学になって台湾へ戻り、日本兵として徴兵された

 中国語やマレー語を生かすためインドネシアやマレーシアに送り込まれた父は終戦後、シンガポールのチャンギ刑務所で捕虜として過ごし、復員後、結婚して日本国籍を取得した

 世彰は小学3年生の時、父からもらった100万円を元手にサッポロビールの株を買い、高校生になって400円の同和鉱業株を2000株買って700円で売却、60万円をもうけた

 「上がり始めたら買え、下がり始めたら売れ」は投資家だった父の教訓で、「国家というものを勉強するためには官僚になれ」のアドバイスに従い、通産省で16年間の役人生活を送った

 この十年ほど、1年の3分の2ほどをシンガポールで暮らす村上は「生涯投資家」(文藝春秋)でコーポレート・ガバナンスへのこだわりをつづっている。

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