風針

 第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)が閉幕した。東三河も熱戦の舞台となり、田原市の太平洋ロングビーチではサーフィンのショートボード競技が行われた。

 男子で優勝を果たした五十嵐カノア選手(29)は大技で観客を魅了しただけでなく、観客や訪れた小学生らに快くサインに応じるなど、ファンを温かい気持ちにさせた。

 8年前、同じロングビーチで開かれた国際大会で銀メダルを獲得した際も、取材やファンへ丁寧に向き合う姿が印象的だった。その誠実な好青年ぶりは、時を経ても変わらない。

 大会中、地元出身の若きプロサーファーが帰郷し、会場へ足を運んでいた。実家で飲食店を営む母親は「出場選手が息子を訪ねて店に来てくれた」と顔をほころばせる。

 貴重な観戦に「家族の代表として息子に行ってもらいました」と母親。間近で目にした最高峰の技術と洗練された振る舞いは、同じ舞台を目指す若きサーファーにとって大きな刺激となったはずだ。

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