1964年の東京オリンピックで聖火ランナーを務めた蒲郡市の元教諭、福井正実さん(82)。先日、市内で行われたアジア競技大会の聖火リレーで、実に62年ぶりにトーチを握った。
あいにくの雨だったが、沿道には還暦を迎えたかつての教え子の姿があった。教員退職後も陸上指導者として知られた存在で、小さな子どもも駆けつけて「福井先生!」と応援していた。
中学生の指導者として7人の全国優勝者を育てた。蒲郡陸上界の父と呼んでもよいのではないか。今の市長は福井先生の教え子という。また、教育長が新任教師だった頃、先輩として教えを請うたそうだ。
先日の聖火リレーでも、はつらつとした姿を見せてくれた。黒い髪にピンと伸びた背筋、軽やかな足運び。遠目には50代に見えた。
先生の子世代である自分は、ふいに駆け出せばすっ転んでしまうのだから情けない。ランニングを再開しよう。がぜんやる気になってきた。
