節分といえば筆者の子どもの頃は、「鬼退治」の印象が強かった。絵本の読み聞かせも、最後は鬼が逃げていってハッピーエンド。まさに勧善懲悪の世界
大人になり、「鬼は外」だけでなく「鬼は内」という掛け声があることを知る。初老の頃になると「鬼の末裔」による節分の祭事があることを知り、驚いたりもした
「絶対悪」として恐ろしく、時にコミカルに描かれる鬼たちの意外な素顔。地域によっては「守り神」ともされている。そして、鬼に関する昔話を読み返したりしてみると「絶対悪」の印象はどこか薄まっていく
印象だけで嫌っていることはないか。「この人が使えない、といって組織から排除しても、必ず人は『次』を探し始める」という趣旨の警句もある
節分は1つの区切りでもある。排外的空気の濃い世相だからこそ、一度「鬼」と信じる事柄への見方の方位や角度を変えてみるのはいかがだろう。ちなみに、今年の恵方は南南東だそうだ。
