秋の深まりとともに朝晩の秋風の冷気が増してきた。早くも暖房をつけたという知人もいたが、昼間はまだ暑気が強く冷房と暖房の切り替えが面倒だと愚痴る
秋風といえば、松尾芭蕉の句に「物言えば唇寒し秋の風」がある。「口は災いの元」の意。予算カット発言をきっかけに辞任に至った前農林水産相。会見ではさぞ唇が寒かったのでは
政治家は国民の付託を受けた「選良」であって「選民」ではない。その意識が欠けているから〝報復〟的発言もサラリと出てくるのだろう。そんな人物でも、大臣は辞しても「選良」のまま
男女の心が冷めていくたとえに使われる「秋風」。政治に期待しない国民と政治家の関係に似ている。冷めた関係ほど長続き―なんてブラックジョークもあるが…
物事を終わりにすることを「秋風を送る」というが、便利に使うのは政治家くらいか。ただ、秋風を送れるのは政治家だけではない。冷めているようで国民の視線は厳しい。
