スポーツ万能少女、教員への憧れ
2024/05/01
高校時代は家庭科教員の夢も抱いていた小林さん(豊川市内で)
豊川市出身の女優、小林亜実さん(31、エイジアプロモーション所属)が、地元愛を胸に芸能界で活躍している。SKE48での経験を経て、女優に転向し10年目。「こあみ」の愛称でおなじみの小林さんが、下積み時代や故郷への思いを語る。
幼少期の小林さんは、さまざまな習い事に挑戦した。「お姉ちゃんが習っていた影響で、ピアノをやってみたり。ほかにもスイミングや柔道、バスケットボールもやりました。全然続かなかったですけどね(笑い)」。
小学生の頃の思い出はマラソン大会だ。「父も母も運動が好きだったこともあり、学校の大会で1番を目指そうと、毎年のように家族みんなで練習していました」。開催日の数日前に学校周辺のマラソンコースを実際に走る、予行演習が家族の恒例行事となった。大会では見事に1着でゴールした時もあれば、優勝を逃したとしても2着に滑り込むなど、抜群の運動神経を発揮した。
高校は県立国府高校に進学した。もともと料理や裁縫を得意にしていたこともあり、将来を見据えて家庭科教員への憧れを抱いていた。
「当時はこれといった夢がなくて、公務員になれば安定かな、という気持ちがありました。身近に食べられるものを作ってみたり、お裁縫をしたりということが結構好きだったので、将来は家庭科の先生になろうと思っていました。高校卒業後も、家庭科の先生になるための大学に入れるように勉強をしていました」
受験勉強を本格的にスタートさせた高校3年の夏。その後の人生を左右する運命の出来事が訪れる。名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループSKE48のオーディションだ。