【ティーズ】番組から
山崎水産/坂柳淳之さん(42)
2014/12/27
家業をついで20年3代目淳之さん
まさかイオン豊橋南店の目と鼻の先で鮎がすくすく育っているとは思いもよらぬのではないだろうか。しかも清流でしか育たないと言われる鮎を年間約120万匹も出荷しているというから驚きだ。
1976(昭和51)年創業当初はウナギとの2本柱だったが、やがて鮎だけを養殖するようになった。臭みが少なく身がおいしいと評判なのは「1年中18度前後で保たれる井戸水で育てているおかげなのかもしれない」と、3代目淳之さん。父親についてこの世界に入って20年になる。山崎水産は淳之さんほか両親、妹、社員ら10人程度で切り盛りしている。
田原市伊川津町で人口ふ化させた稚魚を毎月10万匹、22面ある生けすに放つ。3カ月程度で成魚になり出荷を迎えるが半分以上は名古屋、3分の1程度が奈良へ。消費者の好みに合わせて、数年前から加工・販売を開始して好評なのが「鮎の極み」。背開きにした鮎を新潟の天然塩の塩水に漬けて天日干し。頭から骨まで食べられるよう真空パックされた手間暇かけたこだわりの逸品である。
夏には毎年、高塚保育園のプールで行う鮎のつかみ取り・試食会にも協力している。